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きょう5月15日は沖縄の本土復帰記念日です。復帰から36年、沖縄ブームに乗った観光客の増加などの反面、基地問題や経済格差など課題も数多く残されています。復帰から36年、沖縄振興計画で道路などの社会基盤整備は進んだものの、公共事業建設に依存する体質を生み出し民間主導による自立型経済の構築が大きな課題です。

また、広大なアメリカ軍基地がのしかかる実態は変わらず膠着する普天間返還やアメリカ軍再編に翻弄される「基地の島」の現状は依然変わりません。一方、観光客は年間560万人を超え、観光収入は4000億円と伸びている反面、県民所得は全国平均のおよそ7割で全国最下位のままと依然として課題が残されています。

那覇市で県民に聞いたところ、「(課題は)給料の差などいっぱいある。そういうのもトータル的に本土と一緒になってくれれば、もっと暮らしやすいかなと思う」、「昔のほうが良かったのではないか。みんなが助け合って、協力してやるところが」、「農村では若い人がいなくなって、もう少し若い人が頑張ってもらえば良いのだけれど」などと話していました。

また、広大なアメリカ軍基地を抱える北谷町では、「沖縄といえば基地なので、変化はほとんどない。被害もそのまま、36年前のころと同じ被害もあるし」、「本土から色々なものが入ってきているので、その分は良かったかなと思う。基地自体は依然として無くならないので、その分は後退もしているかな、逆行しているのかなという感じもある」などと話していました。