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毎日のようにニュースで流れる「地球温暖化」「二酸化炭素削減」。生活を見直し、なにかしなければいけないのは分かっていても、どんな対策をすればいいか分からない、きっかけが掴めない、という人は多いと思います。

そこで今日は「目に見えるかたちで」効果がわかる、家庭でできる二酸化炭素削減方法のあれこれを紹介します。実は今夜からできることばかりなんですよ。

街の声「二酸化炭素削減できる、そういう家電を選んだりすることはあるんですけど」「テレビとか冷蔵庫以外の(家電)は使わないときにはコンセントを抜いていたんですよ」「他人事のように考えてるところもあって。気持ちはあるけどあんまりやってないかも」

確かに、気持ちはあっても実践はなかなか難しい二酸化炭素削減。市民の反応も様々です。暮らしの中で取り組める、目に見えて分かりやすい方法はないものでしょうか?

ある家庭の暮らしを見てみましょう。夕方に帰宅、お疲れさまでした。暗い部屋は寂しいですから、まずは灯りをつけます。玄関からリビング、キッチンも。

一般家庭で一日にテレビをつけている時間は平均およそ5時間です。番組を見ていなくてもつけている、という人も多いですね。

テレビをつけて、食事の支度です。鍋をあらって火にかける。ここまでは普通ですよね。

でも、実はここまでの行動をいくつか考えるだけで二酸化炭素が削減できちゃうんです。

二酸化炭素は、日々の暮らしで何気なくやっていることを見直すだけで、目に見えるかたちで削減できるんです。たとえばこんな風です。

要らない灯りはつけない。こまめに消す!二酸化炭素は減り、電気代も節約できます。節約金額は年間580円。

見ないテレビはつけない。一日一時間テレビを消せば、二酸化炭素も減るし、年間1070円の節約です。

ガスコンロの使い方も二酸化炭素削減に大きく影響します。濡れたままの鍋やポットをコンロにかけると無駄に熱量を使います。鍋をふいて、鍋底からはみ出さないように火力を調整する。これだけで年間1000円の節約です!

那覇市では地球温暖化対策のため、市をあげて二酸化炭素削減対策への取り組みを始めています。那覇市二酸化炭素の排出量はいま年間230万トンを超え、このままでいけば2010年には253万トンになると予想されていますが、これをおよそ10パーセント削減するという目標を掲げています。

目標削減量およそ54万5000トンのうち、家庭での削減目標は一世帯あたりおよそ1700キロです。そこで那覇市ではわかりやく、簡単に取り組める対策をまとめたハンドブックをまとめました。

那覇市環境政策課・渡真利 治さん「“地球市民”として出来ることから、我々那覇市民も環境の保全に取り組めるんだということを実感して頂く為にこのツールを活用していただければと思っています」

なかなか実感のわかない地球温暖化問題ですが、二酸化炭素削減のために家庭でどう取り組んだら良いか、ガイドブックには多くの事例が掲載されています。それぞれのアクションでどれだけ減らせるかという削減効果の度合いと、その取り組みで年間いくら節約できるかも書かれています!

渡真利さん「市民の皆さんが取り組むきっかけになるように、二酸化炭素削減量がわかるように。それから金額もある程度(二酸化炭素)削減すると経済的に良いということが分かるようなかたちで作らせていただきました」

なるほど、これは助かります。ちょっとしたことの実行で二酸化炭素は削減、家計にも優しいってわけです。

そう、コンセントです。最近の家電はリモコンやタイマーの関係で、スイッチを入れなくても電気を使用する「待機電力」が必要なんですが、そこを節電しましょう。

オーディオやテレビなど、外出の時にはこまめにコンセントを抜く。二酸化炭素削減効果は★3つ!さらになんと年間4510円の節約ですよ。

毎日使う冷蔵庫、おやおや詰め込みすぎですよ!庫内はすっきりと。これで無駄なく冷え、二酸化炭素削減!温度は夏場は中程度、冬は弱モードで適温に調節すれば電気代もお得!

あ、ちょっと待ってください、それ、まだ温かいじゃありませんか。ここはしっかり冷ましてから入れましょう。そうするとこれだけ節約です。

冷蔵庫だけでも、これだけ二酸化炭素削減ができます。そして節約された電気代はなんと年間6830円。

リビングでももちろん、レッツ・エコ。なになに、電球を取り替えるだけでも?

そうなんです、白熱電球を蛍光ランプに取り替える。蛍光ランプも様々な形や大きさのものが出回っていますから、取替えもらくですね。これだけで年間2000円以上の節約。

10年以上前のエアコンや冷蔵庫を最新型に買い替えることで、大幅な二酸化炭素削減、そして節電になるんですって!?

さっそく電気屋さんに聞いてみなくちゃ聞いてみなきゃ!ホントなんですか?星野さん?

星野さん「はい、本当です」

各電機メーカーがこの10年間、力を入れてきたのが省エネ機能の充実。消費電力は以前に比べると非常に抑えられているということですが・・・。

サンエー那覇電器館デオデオ・星野 翼さん「性能だけでなく“省エネ性”という点が、飛躍的に上がっています。具体的な数値ででいいますと、電気代に換算すると半分近くになってるメーカーもありますし、エアコンでは1万8000円から9000円ほど消費電力が下がっているという報告もあります」

電化製品別の消費電力を比較してみますと、多い順にエアコン、冷蔵庫、照明器具、そしてテレビ。これで7割を占めます。とくにエアコンと冷蔵庫の2機種でおよそ家庭の電力消費の4割を超える量になるんです。

星野さん「この2機種を買い換えるだけで、家庭での消費電力を大幅に削減することが可能になっております」

こういうガイドがあれば気づくこともあります。家の中にはまだまだ節約できることがありそうです。地球温暖化、二酸化炭素削減は身近なことから。一人一人ができることから始めましょう。さあ、今日からあなたもエコアクション!

こちらが、那覇市の作ったアクションガイドブック。家庭編と職場編の2種類があります。気持ちはあるけどなかなかきっかけが掴めないという方、こういうガイドに目を通してみるのもいいかもしれません。

まず、環境に関心をもつこと。「地球温暖化対策」「二酸化炭素削減」、どちらも他人事ではありませんよ。まずは、自分の出来ることを考えてみませんか?