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こんにちは、めざせ甲子園です。今週からは球児達の熱戦をお伝えしてまいります。夏の甲子園を目指し、先週土曜日に幕をあけた沖縄大会ですが、昨日は雨のため、予定されていた全ての試合がきょうに順延となりました。このうち、北谷では劇的な雨の物語が待っていました。

宮古対那覇国際の試合。くもり空の中始まった試合は那覇国際のエース古波蔵くんが初戦の緊張から大きく崩れました。5つ目のフォアボールで、押し出しの4点目を与え、0対4となったところでピッチャー交代。自分を見失っていました。

しかし、ここで雨が強く振り出し、試合はノーゲーム。古波蔵くんにとっては、まさに天気に救われたゲームでした。そして迎えたきょうの再試合。マウンドに上がったエース古波蔵くんはある決意をしていました。

那覇国際・古波蔵投手「昨日の試合ですぐに交代してしまったので、応援してくれるみんなのために投げました」

もうチームに迷惑をかけたくない、この日の古波蔵くんは見違える様なピッチングを見せます。

初回に1点を失ったものの、その後5回まで1人のランナーも出さない完璧な投球で宮古打線を封じ込めます。するとこのエースの力投に打線も応えます。

今大会屈指の好投手、宮古の下地投手を攻め立て、3回にスクイズで1対1の同点にすると、5回にも1点をあげ、那覇国際が逆転に成功します。

さらに7回には1アウトからピッチャーの古波蔵投手、みずから3ベースヒットを放ちチャンスを作ると、1番・比嘉選手の犠牲フライでホームに返り、3対1と差を広げます。

ところが雨が降り始めた7回裏でした。宮古に2本のヒットを許し、1アウト1,2塁のピンチ。

那覇国際・古波蔵投手「みんなに打たせて(アウトを)獲らすように投げました」

“雨に救われたエースが雨に泣きます” コースが決まらず、2者連続のフォアボールで押し出し、1点差。昨日の悪夢が頭をよぎりました。

みんなのために・・・。好投を続けた古波蔵投手でしたが2番手、儀間投手にマウンドを託します。しかし、この時すでに流れは宮古に傾いていました。

襲い掛かる宮古打線は、打者1順の猛攻。この回一挙に5点をあげ、3対6。大きく点差が広がります。

勝利を信じ続けた那覇国際でしたが、力及ばず、最後は“雨の上がったグラウンド”で夏を終えました。

那覇国際・古波蔵投手「みんなが励ましてくれて、良に投げて欲しいとみんなが言ってくれたので、思いっきり投げる事ができました。みんなが自分を支えてくれていたので、次は自分がみんなに返す番だと思って投げました」

宜野湾市立野球場の第1試合には今大会第2シードの豊見城が登場しました。

1回の表、豊見城のエース我喜屋翼投手は初戦の堅さから、先頭バッターにヒットを許すもエースを仲間が支えました。続く、2番のあたりはセンター前へ!深めの守備位置だったものの、センター上原が俊足を飛ばしてグラブに収めるファインプレー!さらに、この後も豊見城守備陣は好プレーを見せて我喜屋投手を守り立てます。

豊見城・我喜屋投手「バックを信じて投げていたので嬉しかったです」

5回まで両チームのエースが踏ん張り、投手戦となった試合は、6回、豊見城にチャンスがやってきます。1アウトランナー2塁,3塁の場面でバッターボックスには7番・天久正明選手。

大きく打ち上げた天久選手のあたりはセンターへの犠牲フライとなり、ついに豊見城が先制!、さらに南部農林の守備の動揺も誘い、2塁ランナーもホームに返って2対0。ゲームが動きました。

きょうのエース我喜屋投手は波はあったものの、最後はこの日11個目となる三振を奪ってゲームセット。豊見城の古豪復活への夏がスタートしました。

照屋監督「こういう重圧の中でどれだけ出来るか正直心配だったんですけど、自分達で乗り越えたというのは大きいと思います」

きょうの全ての結果です。きょうは雨の影響で4試合が明日に順延となりました。

続いて宜野湾の結果はご覧の通り。沖縄市では大会記録が更新されました。第1試合の前原は、1試合最多得点記録を塗り替えています。

これによって明日の試合はご覧の日程になりました。明日は注目の興南高校戦をお伝えします。