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国の特別天然記念物で絶滅のおそれのあるノグチゲラをマングースが捕食していたことが分かり、県では駆除事業を強化する方針です。これは県内の獣医師らで作るNPO「どうぶつたちの病院」の報告で分かりました。

それによりますと去年12月に環境省が実施した駆除作業の際、国頭村で捕獲された12匹のマングースの胃を調べたところ、特別天然記念物で絶滅のおそれのあるノグチゲラや沖縄レッドデータブックで希少種に指定されているアカヒゲの羽が発見されました。どちらも通常は木の上で生息している鳥類ですが、昆虫などを食べるため地面に降りた際に捕食された可能性が高いということです。

これまでもマングースによる希少種の捕食を懸念してきたNPOでは「飛べないヤンバルクイナにとってはさらに脅威」と話しています。

報告を受けた県自然保護課では、7月から実施される捕獲作業を強化するとともに、去年とおととしに設置した進入防止フェンスの効果を検証します。

また、13日午前、国頭村で車にひかれたと見られるヤンバルクイナの死体が発見されました。クイナの事故は今年に入って9件目で、過去最悪だった去年の同じ時期に並ぶ発生件数となっています。こちらは更に深刻です。