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今月16日に沖縄は梅雨入りしましたが、それとはうらはらに晴れ間が続いています。去年は梅雨の時期の長雨で大きな土砂災害が起きましたが、今年の梅雨の傾向はどうなっているんでしょうか?高江洲記者です。

去年6月、梅雨時期に降り続いた長雨で、中城村では地すべりが起き土砂が崩落、那覇市首里ではマンションが傾き崩れるなど、私たちに自然の驚異と大規模な災害が身近に起こりうることを見せ付けました。

間もなく一年が経過しようとしている今も被害の爪跡は残っています。崩落し、大量の土砂が流出した中城では復旧作業が進められ、工事は来年までかかる見通しです。梅雨がもたらした土砂災害。気になる今年の梅雨の傾向は?

沖縄気象台天気相談所・上原清所長「期間前半は晴れの日が多く、後半は平年と同様に、くもりや雨の日が多い見込み。降水量につきましては、5月が少ない確率40%、6月が平年並みの確率40%」

去年の梅雨入りから中城村で地すべりが発生した日までの総降水量は平年値の2倍以上。今年の梅雨は心配なさそうですが、油断は大敵。毎年、県内では梅雨時期には大雨による被害が出ています。県内には大雨や長雨で地すべりや崩壊の危険性がある場所が1000箇所あまりあり、周辺住民への周知や整備も不十分で追いついていないのが現状です。

県海岸防災課・喜屋武忠災害砂防班長「地域と連携しながら、極力被害を最小化する、被害を未然に防ぐ。そういった災害の起きる前の備え、それぞれの住民の備えが必要」

ホームセンターに並んでいる防災グッズ。品揃えも少なく、売れ行きもいまひとつといったところ。防災への備えはまだまだ低いようです。

地すべりがあった中城では住民が地面の割れ目にいち早く気づき、人的被害を食い止めることができました。日ごろから自分の住んでいる環境をよく把握し、情報と十分な備えが必要といえます。