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名護市辺野古の普天間代替施設の建設に向けた国の事前調査は、きのうまでに調査機器の設置作業はほぼ終了したと見られ、海底にはジュゴンを撮影する水中カメラなどが設置されています。辺野古から中継です。

きのうまで作業が行われていた辺野古の海、きょうは作業船の姿もなく、強い日差しが照りつける中穏やかな様相を取り戻しています。

調査機器の設置作業は、結局、先週金曜日から3日間続けられ、サンゴの生育状況を調べる機器など、合わせておよそ百数十機が設置されました。

そのうち、ジュゴンを撮影する水中カメラは水深およそ3メートルに、2台がジュゴンが通る水路を監視するように設置されています。

おととい、基地建設に反対する「命を守る会」の金城祐治さんが亡くなったことを受け、反対派の市民団体らはきのうは抗議行動を行いませんでしたが、つい先ほど機器の設置状況を確認するため、カヌーで浜を出発しています。

調査機器には、当初公表されていた照明用のブイなどがまだ設置されていないことから、反対派の市民は今後も警戒を続ける方針です。

一方、辺野古の海域調査の機材設置作業で、海上自衛隊の掃海母艦が出動したことについて、仲井真知事はそういう状況にあるとは考えられないとの見解を示しました。

これは21日県庁で行われた衆議院沖縄北方特別委員会との意見交換会で、仲井真知事が述べました。

このなかで仲井真知事は「自衛官が出てきてというのは如何なものかというのは、私もコメントで申し上げている。そういう事態じゃないんじゃないですかと。特殊任務を持つ自衛隊の船が出動するような状況にあるとは考えられない」と語り、自衛隊を投入したことについて政府から事前の連絡はなかったと述べ、防衛省に問い合わせているが正確な内容や返答はもらっていないと述べました。