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第二次世界大戦中、慶良間諸島で起きた集団自決は軍の命令によって起きたことが新たな証言でわかりました。これは集団自決の実相に迫るドキュメンタリーを製作中の監督、朴壽南さんがきょう会見を開いて明らかにしました。

朴さんによりますと、集団自決は軍の命令だったとする作家・大江健三郎さんらの著書に対し、当時の座間味村の守備隊長や渡嘉敷村の守備大尉の遺族らが、遺族補償をもらうために当時の村の助役による玉砕命令だったと主張して大阪地裁で争われています。

今回、朴さんは当時の村助役の弟を取材。その中で助役の弟は、1982年に慰霊祭で島にきた守備隊長から酒を飲まされ、酔ったところで用意された証言書に署名捺印させられたと証言しています。朴さんは軍命によって犠牲となった人々の恨みを晴らしたいと、来年の完成に向けて撮影を進めています。