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台風3号は強い勢力で沖縄の南の海上を北上していて、宮古島が午後1時頃に暴風域に入りました。石垣島もきょうの夜には暴風域に入る見込みです。

強い台風3号は、きょう午後4時には宮古島の東南東およそ120キロの海上にあって1時間に20キロの速さで北へ進んでいます。中心の気圧は950ヘクトパスカル。中心から半径150キロ以内では、風速25メートル以上の暴風となっています。

台風は強い勢力を維持したまま、きょうの夜遅くに宮古島にかなり接近する見込みです。また、台風が西よりのコースをとった場合、石垣島でもきょうの夜遅くには暴風域に入る恐れがあります。

すでに暴風域に入っている宮古島では、午後3時47分に29.2メートルの最大瞬間風速を観測しました。強風域の那覇市でも28.1メートルの最大瞬間風速を記録しています。

引き続き、暴風、大雨、高波に厳重な警戒が必要です。

一方、大規模な土砂崩れが起きた中城村では、大量の土砂が集落に流れ込むのを防ぐため、長さ55メートルにも及ぶ鉄筋の壁が二重に設置され、二次災害に備えています。

崖の下に住むおよそ40世帯の安里集落には、現在のところ避難勧告などは出されていませんが、関係機関では台風の接近にそなえ警戒を強めています。

また、那覇市首里の地滑りの起きたマンションの現場では地割れの起きた場所には土嚢が積まれ、地盤が緩むのを防いでいます。現場にはかなり強い風が吹いています。

沖縄本島への台風の最接近はあすの明け方と見込まれ、住民の不安はしばらく続きます。