著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

市議会の不信任決議で失職した、南城市の古謝景春前市長が会見を開き、これまでの報道で名誉が棄損されたとして、人権救済を申し立てる予定であることを明らかにしました。

南城市長だった古謝景春氏は、自身のセクハラ問題をめぐり、2025年11月17日、市議会から2度目の不信任決議を受け失職しました。

失職から3日、古謝氏は、2025年11月19日那覇市で会見を開き自身のセクハラ疑惑を否定した上で、被害を訴える女性とのやり取りを記録した録音について、古謝氏側の反論を聞かないマスコミが不利になる報道をした結果、不信任決議が可決されたと主張。

名誉を棄損されたとして、今後、日本弁護士連合会に人権救済申立てを予定であると明らかにしました。ただ、録音データが報道された当初、古謝氏は、ほとんど記者の質問に答えず、1回目の不信任決議案が可決されたあと弁護士を伴って記者会見を開いています。

また、古謝氏支持を表明する人物のSNSで被害を訴える女性が、誹謗中傷されていることについて質問が及ぶと古謝氏は「それは私は答えることはできません、第三者ですから、私がやっていることではないですから。私は関係ありません」と述べました。

そして、2025年12月実施される出直し市長選への出馬について、古謝氏は「ぎりぎりまで考える」と述べるに留まりました。

一方、南城市議会の保守系議員5人が、2025年11月19日午後、県議会を訪れ、島尻・南城市区選出の自民党・座波一議員に、市長選への出馬要請を行いました。

南城市議団は「南城市副市長、沖縄県議会議員、自民党沖縄県連の政調会長、幹事長を歴任してきたその政治手腕を新たな南城市のリーダーとして発揮していただきたいと存じます」と読み上げました。

要請を受けた座波県議は、「今回の市長選が、非常に重要であるという表れだと思っている。この要請を受け止めて、決意をしたいと考えている」と述べました。このほか、南城市長選挙には、前県議の大城憲幸氏が出馬を表明しています。