経済に関するニュースをお伝えするビジネスキャッチーです。県内に本社を置く製造業として初めて上場したオリオンビール。先日の中間決算では増収増益だったと発表しています。企業として大きな節目を迎えどんな未来を見据えているのか?村野一社長に聞きました。
上場日の終値は1950円と、850円の公開価格から2倍以上となったオリオンビール、まずは今回の上場をどう捉えているのか聞きました。
オリオンビール・村野一社長「沖縄という市場が成長している、オリオンはそれとともに成長している、それが広く理解されたと思っている。沖縄のみならず国内・海外から沖縄・オリオンの成長が理解されたことが現在の企業価値につながっている」と述べました。
上場後初の中間決算で何を感じたのでしょうか?
オリオンビール・村野一社長は「4月から9月、おかげさまで増収増益を達成することができた、4月1日に値上げしたので、お客様が3月中に買うことで売り上げの一部が3月にのっている。4月から9月はやや市場が涼しくなる落ち込む時期ではある、何とか増収増益できたことはよかった」と話しました。
そして最近よく見かけるオリオンのTシャツやグッズを持つ人々、ビール以外の分野について感じていることとは?
オリオンビール・村野一社長は「20歳以上のお酒を飲める方以外にも、ティーンエイジャーとかがオリオンのグッズを身にまとったり、バッグを持ったりして、本来ならお願いをしてお金を払って宣伝してもらうところを彼ら自身が拡散・共有してくれた。3つ目のステージがあるおかげで4つ目のステージ、県外・海外でオリオンブランドが、より価値のあるものに思えるというステージが来て、そこでまた沖縄に行きたくなった人たちが沖縄に戻ってくる。循環するビジネスモデルで進めている」と話しました。
さらに海外事業も順調とのこと、今後の展望は?
オリオンビール・村野一社長は「海外は非常に順調、台湾とか韓国とか沖縄のことをよく知っている人たちにはオリオンの沖縄で売っている商品をそのまま持っていってコミュニケーションも同じようにやる、それで成長してくれている」
「ロンドンでオリオンのライセンス生産をしている、ザ・ドラフトのライセンスをあげて作ってもらってロンドンのパブとかで売っている。サーバーがあって、ザ・ドラフトのメダルがついていて45軒ぐらいのパブに配荷しているが、よく売れている。沖縄から遠く離れた地域でも収益性を担保しながらブランドを輝かせる手法を手に入れたので、今後はそれをどんどん展開していきたい」と述べました。
最後にオリオンビールが見据えている未来とは?
オリオンビール・村野一社長は「上場を達成したことで、信用・信頼が出たと思う、私どもには多くの沖縄の企業が資材やサービスを提供してくれている。その方々の信頼・信用も上がったと思うので、一緒にこの循環成長ビジネスモデルを向上させる中で、皆さんの収益を改善していくということを進めていきたい」と話しました。
さらに飛躍するための未来を語ってくださった村野社長ですが、グッズなどのコンテンツ事業は2024年度1.5億円くらいの収入があったそうです。それが2025年は4月から9月の上半期だけで達成できたということで追い風にもなっているといえそうです。
