家畜伝染病のアフリカ豚熱が県内に侵入するリスクが高まっていることを受けて、県は、緊急の対策会議を開き、感染防止へ対応を確認しました。
那覇市で開かれた会議には、養豚関係者や県の担当者などおよそ30人が参加しました。
アフリカ豚熱は、豚やイノシシがかかる伝染病で、人に感染することはありませんが、強い伝染力と高い致死率が特徴で、有効なワクチンや治療法はありません。アジアでは、2018年8月に中国で初めて発生が確認されて以来、一気に感染が拡大。2025年10月27日時点で、日本を除くアジア地域で確認されていて、地理的に近い沖縄では、人や物の往来が多いことから海外からウイルスが入り込むリスクが高まっています。
2025年10月28日の会議では、改めて空港や港湾で入国者の靴の消毒強化や、養豚場の衛生管理、豚舎への野生動物の侵入対策などの徹底を確認しました。
県農林水産部畜産課・津波修家畜防疫対策監は「海外からの肉製品の持ち込みの禁止、農場の立ち入り時の消毒の徹底、それと農場によっては異常を発見した時の早期通報、その三点をお願いしたいと思います」と述べました。
県では今後もアフリカ豚熱の感染状況を注視しながら対策を検討するとしています。
