著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
家族の介護や日常の世話など、本来大人が担うべき世話を過度に担っているこどもや若者たち、いわゆる「ヤングケアラー」への理解を深めようというシンポジウムが浦添市で開かれました。
シンポジウムでは、ヤングケアラーがいる家族の意識の調査をした川内潤さんが講演し、子どもを介護の担い手にしないために家族で介護を抱え込むという意識をかえ、支援を組み立てる必要性を訴えました。
またトークセッションでは、ヤングケアラーの当事者で沖縄タイムス記者の松田駿太さんがシングルマザーでうつ病の母親を支えた体験を語りました。
松田さんは「母は、周囲からさぼり病息子もいるのに母親失格などと非難されるようになりそういわれた日には、家にかえると必ず自責の念にかられ過呼吸を起こした。涙が止まらず息苦しそうな母の背中をさすりコップに入った水や過呼吸を落ち着かせるための袋を手渡すのは私の役目だ」と体験を伝え、母親に強くあたる大人たちを見て相談しても無駄だと思うようになったものの、役場や無料塾の先生からおせっかいに色々と支援を受けたことで救われたと話し、大人は、おせっかい精神でかかわって欲しいと訴えました。
会場には警察や学校関係者、ヤングケアラーの支援にあたる専門職などおよそ150人が詰めかけ熱心に耳を傾けていました。