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沖縄の久米島近海で絶滅危惧種のジュゴンが確認されました。県内で確認されたのは2019年以来です。

先月29日、久米島の沖合でダイビングツアーに参加していたひとが国の天然記念物に指定され絶滅の恐れのあるジュゴンを発見しました。ツアーのガイドをしていたダイビングインストラクターの紙治美さんによると、ジュゴンは2メートルくらいの大きさで島から南西に100メートルほど離れた場所にいて、そのまま西側に泳いでいったということです。紙さんはQABの取材に対し「今でも信じられず、夢見心地です」と話しました。

ジュゴンを研究する県環境科学センターの小澤宏之所長は、尾びれや頭部の形からジュゴンと断定できるとしました。また、小澤さんがジュゴンネットワーク沖縄と共に確認したところ、ことし3月に台湾で定置網にかかった後に放流された個体と体の傷の位置や状態が一致したということです。久米島に現れたことについては「黒潮に流されて来たのではないか」と推測しました。

県内では2019年に今帰仁村でジュゴンの死骸が確認されて以降、およそ6年ぶりの確認となります。