琉球の貴重な動植物を紹介する「リュウキュウの自然」です。案内は動物写真家の湊 和雄(みなと・かずお)さんです。
湊 和雄さん「宜しくお願いします」
今回のテーマは「春の流行色はレッド!?」です!
湊 和雄さん「前回の放送は2週間前の3月6日『早春の花々』未だ新緑も始まったばかりでした。それがこの2週間で急展開、そして昆虫たちも活動を始めています」
一体どんなようすなんでしょうか、VTRです!
湊 和雄さん「この映像は前回3月6日の冒頭部分。やんばるで最も広い自然林。しかし、新緑は未だ低い部分にわずかに見られるだけでした」「そしてこちらは、今週の火曜日に同じ場所で撮影した映像です。わずか2週間で、こんなに新緑が拡がっています」
まるで違う場所のような変化ですね~!
湊 和雄さん「新緑のグラデーションの中で最も明るい黄色の部分は、イタジイの花と若葉です。このようにあまり花らしくないですが、細い房状をしています。見た目は地味ですが、独特の香りが強く、多くの昆虫がやって来ます。やんばるで最も多い樹木でもあるのです」
湊 和雄さん「前回は未だほとんど花が見られなかったので紹介しませんでしたが、今あちこちで見られるシマイズセンリョウの花。ひとつひとつは小さな花ですが、これも昆虫がよくやって来る花なのです」
湊 和雄さん「そのシマイズセンリョウで見つけたのがアカハネムシの仲間。やんばるの春の森では、鮮やかな赤い翅を持つ細長い体型の甲虫に多数出遭います。これらは有毒のベニボタルの仲間と、それに擬態した無毒の甲虫たちです。アカハネムシは無毒のグループのほうです」
湊 和雄さん「そして、こちらが有毒のほうのベニボタルの代表オオシマカクムネベニボタル。シダの葉の上を盛んに移動していますが、とても目立つ体色ですね。有毒であることを鳥などの天敵にアピールして、食べられないための色なのです」
湊 和雄さん「オオシマカクムネベニボタルは飛び立ちそうでいて、なかなか飛ばない習性があります。やっと翅を開いて飛び立つ瞬間が見られました。実は今回の撮影、2日間でアカハネムシの仲間は2匹、オオシマカクムネベニボタルは3匹しか出逢えませんでした」
湊 和雄さん「そんな中、一番サービスしてくれたのがこのホントウアカヒゲの雄。翼を開いたり、尾羽を立てて見せたりなかなかの役者ぶりでした。2年前にやんばるの固有種になった愛嬌者です」
湊 和雄さん「このように今回のやんばるの森で出逢って撮影できたのは、どれも赤い色の動物たちでした。新緑に覆われた森で、補色の赤はとても目立ち印象的でした」
湊さん今回も貴重な映像ありがとうございました以上、リュウキュウの自然でした。
