続いては特集です、今回は「子どもたちの居場所」について考えます。
学童でもない、塾でもない、子どもたち誰でも自由に利用できるよう開設された居場所が沖縄市にあります。活動も10年を超え、子どもが通うことで親も利用する施設になっています。どのような役割を果たしているのでしょか?現場を取材しました。
放課後になると子どもたちが自然と集まってくる場所があります。沖縄市にある学習支援ひろば「くじら寺子屋」ここは誰でも自由にしかも無料で学ぶことができます。宿題をしたり、おやつを食べながら話したり、宿題を終えると友達同士で遊んだり、それぞれのペースで思い思いに過ごしています。
小1から通っている中学生女子「鍵忘れたらだいたい来るんですけど」 「軽い気持ちで来やすくて重苦しい空気があまりないところいいと思います」 「おかしとかもらえるのが美味しいからお菓子」 「友達と宿題できてあとから遊べるから」 「宿題を昔は嫌だったですが、ちょっと楽しくできるようになてきました」
この居場所を立ち上げたのは、山下千裕さんです。小学校に入った娘が学校への行き渋りを経験。そこで、楽しい場所を作りたいという思いから2014年に開所しました。活動は今年で12年目を迎えます。
山下代表「早い人から取っていきます。これ一つは最後の人のものです・ラストワン賞」
この日は、子どもたちが一年で最も楽しみにしているイベント「クリスマス会」ビンゴゲームの景品は企業や寄付金の支援を受けて用意されていました。
山下代表「選べるっていうのにすごく力を入れていて、中が見えて自分が欲しいものを選んで欲しい」「人任せにせず自分の道を自分で切り拓いていくような大人になって欲しいなと思っています」
くじら寺子屋は、子どもたち一人一人の暮らしに触れる中で家族に必要な支えを少しずつ広げてきました。
2年前(2024年9月~)からは学習支援を利用する子どもたちとは別に、誰でも利用できるレンタルスペースや無料の美容室やもオープンしています。
山下代表「特別な支援の場所じゃないんだ、なんか来ていいところなんだって思ってくれる。すごくハードルが下がる感じがしますね」
シングルマザーで子ども2人を育てるマリさん。3年前からこの居場所に繋がりました。
マリさん「やっぱりひとり親なので、こどもとだけそれ以外とか話す場所がないと思って、何かすれば孤独だなー、一人だというのがつらかったです」「子どもたちの相談はできるんですけど、自分の相談はやっぱり自分一人で考えちゃう」
今では子どもをきっかけに大人も繋がれる場所になっています。
くじら寺子屋の食糧支援を利用している世帯のうち3人以上の兄弟が全体の50.7%、また、ひとり親世帯は全体の約69%にのぼります。食糧支援によってその世帯が抱える悩みを打ち明けるきっかけにもなっています。物価高が続く中、利用者にとってくじら寺子屋の存在は大きな支えになっています。
マリさん「元気をもらえるので本当にかけがえのない場所です」
山下さん「頼れるところがある、ひとりで悩まなくてもいいよっていう何かあったら相談できるよ」
しかし、運営者の新たな課題も見えてきました、県内におよそ300か所の子どもの居場所施設がありますが、助成金が切れると泣く泣く閉じてしまうケースも少なくないそうです。
山下代表「どうやったら継続できるのかどうやったら続けれるのかっていうのは、常に考えている状況ですね」
山下さんは今、居場所同士がつながる「横の連携」も強化しようと奔走しています。
「くじら寺子屋」の事業では、企業の助成金を受けて、子どもたちが県外へ受験する際に現地への同行や受験会場の下見・当日のサポートを行うサービスも始めました。現在、事前に相談を受け付けているということです。
VTRにもありましたが「居場所づくり」は、「思い・気持ち」だけでは続けることは出来ません。来週は、支援をつなぎ続けるための新たなネットワークについてお伝えします。以上、特集でした。
