11月24日大宜味村で発生した導水管の破損、この影響で、7つの市と町で断水が発生し各地で対応に追われました。現在は、解消に向かいつつありますが糸満市などでは一部地域で断水が続いています。
県によりますと、断水は西原浄水場から送水を受ける、糸満市、南城市、八重瀬町の全域や、那覇市、浦添市、豊見城市、南風原町の一部で発生しました。
山本真帆記者「こちら12時すぎの那覇市内ですが、完全に水が止まってしまいました」
那覇市では、11月24日午後8時半ごろから一部地域で断水となり住民への給水が行われました。
男性「(水が)とまるって言われていたので、その前に浴槽にお水をためて予備の水を貯えていたり」「できるだけ水を使わないようにして、明日どうなるかなと不安を抱えるしかないです」
一夜明けた11月25日も、臨時でタンクが設置され朝から周辺住民が給水作業に追われていました。
水を運ぶ男性「朝もう(水が)出ない」「(応急給水は)大変助かります」
県企業局によりますと、浄水場から市と町への水の供給は11月25日午前11時すぎまでに再開されていますが、各自治体の貯水量によって断水の解消は時間差が生じました。
常住智史記者「那覇空港4階にあるレストラン街は、断水の影響で店の臨時休業が決まり通りは閑散としています」
那覇空港のレストラン街では11月25日午前中、断水の影響で臨時休業となりましたが午後1時ごろから順次営業を再開しています。
一方、全域で断水した糸満市内では、営業中止の貼り紙が貼られた飲食店や、公設市場内でシャッターが降りた店舗が複数見られました。
店主上原学さん「きょう水が出ないからみんな(店)閉めてるんですよ」「朝はきのうキープした水でまかなって」「(オープンの)11時には出ましたよ、ばっちり。よかったです、間に合いました」「死活問題ですよ、水が止まったら何もできないですよね、今まで当たり前と思ってたけど、いざこうなると大パニックです。ありがたみがわかります」
別の店主玉城洋子さん「準備はある程度きのうのほうで段取りして準備してましたので、きょうは湯がいたり、すぐできました、大丈夫でした」Q営業に支障がなくて「よかったです、おかげさまで」
各自治体によりますと、現在、浦添市と糸満市、南城市の一部地域で断水が続いていて浦添市と糸満市では午後6時ごろまでの復旧を目指すとしているほか南城市については、25日中かかる見込みだということです。
玉城知事「1時間でも1分でも早く(断水)を解消して安心して水が送れる状況を整えたい」
玉城知事は取材に対し、水の供給が安定することを優先し、その後、導水管破損の原因を調査する考えを示しています。
今回の断水は、沖縄本島北部の水源と浄水場をつなぐ導水管が破裂したことで発生しました。破裂した導水管は1967年に敷設されたもので、耐用年数の40年を大幅に超えているため「老朽化」が原因とみられています。
私たちの生活に欠かせない「水道」というライフラインの重要性に改めて目を向ける必要がありそうです。
