経済に関するニュースをお伝えするビジネスキャッチーです。まずは、こちらご覧ください、県・文化観光スポーツ部によりますと(速報値で)今年度(2025年度)上半期の入域観光客数は553万4千700人と過去最高を更新しました。これは、これまでで最高だった2019年度の上半期と比べても3.5%増えていて、沖縄観光が好調に推移していることが分かります。
そんな中、古くから継承されてきた「沖縄の味」を観光資源として発信しようという動きがあります、玉城アナウンサーのリポートです。
艶やかな漆器に盛りつけられた数々の料理は、沖縄の食の原点です。
王国時代から受け継がれてきた「琉球料理」一般に、諸外国からの客人をもてなすため首里城で振る舞われた「宮廷料理」と、そして、ゴーヤチャンプルーに代表される沖縄特有の食材を活用した「庶民料理」があります。
2019年には連綿と続く貴重な食文化として日本遺産にも登録され、今はユネスコ無形文化遺産への登録を目指しています。しかし、
Q 琉球料理は食べる?県民「これといって食べない」「家庭ではあまり食べなくてお店とかで食べる印象」
県民「(琉球料理を食べる機会は)なかなかない。家でも出るのが減ったかな?というイメージ」
Q 沖縄の料理と言えば?観光客(鹿児島から)「ソーキそばもだけど、ステーキ!」
戦後、アメリカ文化の影響を受けて、沖縄の食文化は様変わり「琉球料理」は時代の流れとともに、県民の暮らしから遠ざかりつつあります。
その一方で、県が沖縄を訪れた人を対象に実施したアンケートを見ると「旅の一番の目的」に「沖縄料理を楽しむこと」をあげる人が4番目に多くなっています。
つまり「食」を通して沖縄を感じたいというニーズは確かに存在していて、まだまだ「伸びしろ」がある分野と言えそうです。
そんな中、新たな動きが!
リポ―ト 玉城真由佳アナウンサー「琉球の食文化を広く知って欲しいと、こちらのお店では昼限定の手頃なランチメニューを始めました」
1958年創業、那覇市にある老舗料理店「美榮」琉球の宮廷料理を中心としたコースのみを提供してきたこの店が今月から新たに打ち出したのが16食限定!季節の食材を使った「ランチメニュー」です。
美榮御膳(¥3500 税込み)琉球漆器に盛り付けられたのは、いなむどぅち・ソーキの煮物・ゴーヤーチャンプルー、デザートには田芋の田楽などが並びます。
御膳をきっかけに「琉球料理を知ってほしい・つくってほしい」と、家庭でも調理しやすいメニューを取り入れています。
玉城真由佳アナウンサー「ホッとする味です、優しい、体中にしみわたってまさにぬちぐすい」
琉球料理美榮 女将・大仲祐紀さん「手頃な価格で提供しているので県民はじめ観光客にも訪れて欲しい、琉球料理の普及を願っている」
観光客増加を追い風に沖縄の魅力として「食」をどう発信していくのか?先人たちが大切に紡いできた食文化は新たなビジネスチャンスともいえそうです。
旅先の食事は記憶に残る体験のひとつですし旅に出る動機(理由)になることもありますよね!タコライスもポーク卵も、ステーキもいいけれど、これから一つの選択肢として「琉球料理」が根づいていくことで、沖縄の文化をより身近に感じるきっかけに沖縄をより好きになってもらう機会になればいいと思います。
美榮御膳は¥3500(税込)なかなか県民も、琉球料理を食べる機会が減っています、沖縄の食材を身近に感じる機会もない。このランチメニューをきっかけに「琉球料理を作ってみようかな?」と思ってもらえたら、それがひいては継承につながるはずなので、期待している と、お話していました。
