続いてはこちらです。7月は「県産品奨励月間」ですが伊是名島では村の商工会が中心となって今月から独自の取り組みが始まっています。その名も「人口1200人の離島で挑む経済循環の社会実験」です。
今月1日、伊是名村商工会の東江会長が村長と議会議長に対し伊是名村で作られた特産品を優先的に使うよう要請行動を展開しました、ことし初めての取り組みです。
この要請を受けて村では7月を「島産品奨励月間」に決めました。
奥間守村長は「固定観念で米・酒・味噌とか(島産品は)良く売れているものしか頭になかったので、今回小さなものから大きなものまで、こんなにいっぱいあるという事で、その商品が多くの人の目に触れて販路拡大に繋がればと考えている」と話します。
沖縄本島北部の運天港からフェリーでおよそ1時間。島の特産品を島の外で売るには輸送コストや製造量の面で課題があります。そこで商工会が考えたのが島の中でもっと流通させることでお土産としてではなく、島民が日常使いで消費してもらう地産地消。島の7つの小売店全てに「応援コーナー」という特設売り場を設ける作戦です。
商工会担当者は「応援コーナーを設置することによって島の人にまず見てもらう、島産品奨励月間を作る事によってまず見てもらう、知ってもらう、再発見してもらうって事をしようと思いました」と動機を語ります。
応援コーナーには誰もが特産品として知っている米や酒、味噌以外の商品もズラリと並びました。
この店の店主は「島は特産品が少ないよねって話があったが、これだけ並べて『こういう品物があったんだ』という事を初めて知る事も出来ました」
島に住む人たちが自分たちの特産品を充分に知らなかったのです。
この小さな店では、島で採れたアーサやモズクを使った焼き菓子を販売しています。今回の島の挑戦に手ごたえを感じているようです。
オヤツコマツ小松陽子さんは「地元の方でもまた食べ事ない方たくさんいると思うので、これを機会に手に取っていただけたらと思います」と話していました。
島の特産を売るにはまず自分たちが知って使う事からという取り組み、どれだけ消費や売上が増えるのか結果次第では他の自治体にも広がっていきそうですね。