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「めざせ甲子園!」きょうは美里です。単独チームとして、最初で最後の夏に挑みます!7人の3年生と、春に入部した4人の1年生。あわせて11人で夏に挑む美里。これまでは部員が足りず大会には他校との合同チームとして挑んでいました。

小浜 守虎 選手「自分たちの力がなくても強い助っ人のメンバーたちのおかげで勝ったり、喜べない気持ちがどこかにあった。素直に喜べなくて」

「自分たちだけで試合がしたい」強い思いを持つ一方でそれが叶わないもどかしさも。葛藤を抱えていた2年前にはチームをさらに追い込む出来事が。

めざせ甲子園!美里「単独チームとして最初で最後の夏」

小浜 守虎 選手「チームのメンバーが半分減り1年生も入ってこない状況。これからどうなっていくんだろうと不安な気持ちがあった」

当時の先輩と意見が食い違い今の代が1年生だったころ、6人いた部員のうち3人が退部。部員不足だったチームは窮地に追い込まれました。

吉田 琉之介 選手「意見の食い違いみたいなのがあって。楽しくなくてここで野球をするのは。それで1回野球をやめた」

それでも、チームの絆は切れませんでした。

小浜 守虎 選手「チームの現状報告とか自分の活躍とか『今日は勝ったよ』みたいな、さりげない会話をしていた。チームに戻るきっかけになってくれたらと思っていた」

島袋 陸斗 選手「3人が戻ってきた時に自分たちが上手くなって。驚かせるように頑張ってやろうとも思った」

そして。

吉田 琉之介 選手「野球に戻りたいと思うようになった。(野球部に)戻って守備とかがうまくなってるなと思って。バッティングもミート力が上がっているなと思った。自分たちは野球をやめて1年ぐらいやっていないので、技術の差を埋めよう頑張ろうと思った」

小浜 守虎 選手「3人が抜けたが結果的に戻ってきて、1回離れた心をもう1回合わせることによってチームとして団結力が生まれたと思う」

めざせ甲子園!美里「単独チームとして最初で最後の夏」

野球への思いを通わせ、1年ぶりにチームに戻った3人。その原動力でもあり大きな成長を遂げた部員が特別支援学校に通う谷口音央(たにぐち・ねお)選手です。

谷口 音央 選手「自分は高校から野球を始めた。入ってみたらボールへの恐怖心もあった。練習試合とかもベンチで応援することしかできなかった。1日でも早く練習試合も出たかった。活躍もして結果も出したかった。その思いでやった」

高校から…しかも硬式球からのスタート。様々な壁を乗り越え夜遅くまで自主練を続けた結果、今ではチームを支える主力に!

吉田 琉之介 選手「もう全然違う。めちゃくちゃうまくなっている。(谷口は)研究をして頑張っていてみんなそれを見てたし。結果も伴って」

谷口 音央 選手「今までもけがしたりとか調子が悪くなった時も何回もあった。それも含めて自分自身もすごく成長したと思う。特にカーブとかは長い間すごく練習してきた球なので自信のあるボールかなと思う」

川上 琢也 監督「最初入ってくる時に小・中の経験がないということで、心配したのは安全面。本人の努力が実って今試合で投げても通用するくらいまでになって。1年生の時からの成長している姿を周りの同級生も一番見ている。一目置かれてる存在だと思う」

めざせ甲子園!美里「単独チームとして最初で最後の夏」

一度は離れ離れになった部員たち。それでも刺激を与え合いさらに団結した美里。自分たちだけのチームで戦える喜びを胸に最初で最後の夏に挑みます!

谷口 音央 選手「自分の役割を最大限に発揮して、1勝でも多くできれば」

小浜 守虎 選手「これまで支えてくれた人たちに恩返しとして、9回裏まで頑張っていく」

「美里高校、絶対勝つぞ!」

美里はKBCと対戦します。QABでは、今年も14日から毎週土曜日の夕方4時に「速報 めざせ甲子園!」を放送します。それぞれの戦いに、ぜひ注目してください!

「めざせ甲子園!」あすは沖縄尚学です。

めざせ甲子園!ウェブサイト めざせ甲子園!美里「単独チームとして最初で最後の夏」