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復元が進む首里城の今と人々の思いを紹介する「週刊首里城」です。正殿の復元工事が着々と進んでいます。再建が進む首里城正殿。来年・秋の完成に向けて、またひとつ節目を迎えました。2022年11月に始まった復元工事。舞台となったのは…

おととし8月に完成した素屋根です。これほど大きな建物がなぜ建てられたのかというと…「この中で正殿をつくるため」です。建物の中で工事を進めることで建設途中の正殿は雨風などにさらされることなく、また、天候に左右されずに作業できます。

第23回 週刊首里城 「『見せる復興』の舞台・素屋根見学エリア終了へ」

さらに今回は「見せる復興」をテーマに多くの人に完成までの過程を知ってほしいと見学エリアが設けられました。来園者が見つめる中、木材が組まれ、瓦が葺かれ、塗装が始まり…令和の正殿は徐々に形づくられていきました。

家族で来園「本当にすごいですね中の方も気になる。早く見たい。楽しみ、まじで」

例年より早い梅雨明けが発表された今月8日。素屋根はいつも以上に多くの人でにぎわっていました。

親族で来園「(素屋根が)建壊しになるので見に行きたいということで来た」

工事が進み、正殿の外装工事がほとんど完了したのに合わせ、今月にも素屋根の解体が始まることに。この日を最後に、見学エリアが閉鎖されます。

親族で来園「大きかった」「また見に来たい」

夫婦で来園「この高さで見られるのがきょうで最後ということで。今しか撮れないから」

第23回 週刊首里城 「『見せる復興』の舞台・素屋根見学エリア終了へ」

そんな中、現場を見学する人たちを見守る人が一人の男性が。首里城公園の警備員・野島英克さんです。

警備・巡回業務と合わせて、御開門式にも出演したり琉装姿で出迎えたりと仕事は多岐にわたります。そんな野島さん。実は…

警備員 野島英克さん「平成の正殿が完成した時に仕上げ清掃で屋根の上で鬼瓦の清掃をしていた」

清掃員として、平成の首里城がオープンする際に、龍頭棟飾や鬼瓦の汚れを洗い落とす役目を担いました。

しかし、その首里城が炎に包まれます。火災後、少しでも復興の力になれたらと一念発起!30年以上務めた清掃会社から転職し「警備員」として首里城で働き始めました。

第23回 週刊首里城 「『見せる復興』の舞台・素屋根見学エリア終了へ」

警備員 野島英克さん「暑い中で宮大工さんたちががんばっている姿を見て応援したくてよく手を振っていた。来年秋の完成が楽しみでわくわくしている」

今週から、しばらく正殿の姿は見えなくなりますが、素屋根が取り外された秋ごろからは徐々にその姿が現れる予定です。

素屋根の解体は完成に近づいている証拠。胸が高鳴りますね!しばらくの間正殿の姿は見られませんがその間も工事は進行中です!首里城公園では、復元工事で制作した彫刻物の試作品など展示物をより充実させて「復興の今」を伝えていくということです。

以上、週刊首里城でした。