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「めざせ甲子園」きょうは八重山です。5年前の夏、沖縄の頂点に立ちましたが3年生はマネージャーもあわせて4人。苦しい状況でもチームをつないだのは4人の絆でした。

放課後の校舎から聞こえてくるのは、叫び声!?声の主は夏に向けて練習を追い込み始めた野球部の選手たち。大会の組み合わせが決まったこの日。大雨でグラウンドが使えなくても活気ある声を響かせます。

八重山 東浜蓮選手「このおにぎり、出汁で作られているんですけど、マネージャーの愛情がこもっていて、とてもおいしいです!」

めざせ甲子園!八重山「4人で繋いだ八重山の灯」

どんな時も明るく元気に!それがチームの持ち味ですが…大会では悔しい結果が続いています。

去年秋はエナジックに敗れ、2回戦で敗退。今年春は主軸を担っていた山田昊平(こうへい)が腰の疲労骨折で離脱、さらに体調不良の選手も相次ぎ初戦で敗退しました。

八重山 山田昊平選手「春は疲労骨折で大事な大会を失ったので、この夏にかける思いはみんなに迷惑をかけた分頑張ろうかなと思う」

めざせ甲子園!八重山「4人で繋いだ八重山の灯」

新型コロナによる影響で甲子園が中止となった5年前の夏。県の独自大会で優勝し、実績を残した八重山。しかし、3年生の代は多くの選手が島外や他の学校に進学。八重山に入部したのは選手3人、マネージャー1人のわずか4人。

キャプテンでエースとしてもチームを引っ張る高木健汰郎はその部員数に驚きました。

八重山 高木健汰郎主将「少ないとは分かっていたけど、まさか3人とは思わなくて」「1人が辞めたら全員辞める流れじゃないかなと、3人で話したのは今でも覚えている」

めざせ甲子園!八重山「4人で繋いだ八重山の灯」

入学当初同級生が少ないことで多くの苦労に直面しましたが、その一方で4人の絆は強まったと感じています。

八重山 高木健汰郎主将「オフの日などに4人で遊びやご飯に行ったりして絆を深めてきたので」「4人でつないできた分」「後輩に思いを託していい夏にできるようにしたい」

与那国島の親元を離れチームを支えるマネージャーにとっても同級生は特別な存在です。

八重山 仲本ゆりかマネージャー「誕生日とかバレンタインとかの行事をやってくれて、それがうれしくて」「家族よりも長くいるので家族みたいな人たち」

めざせ甲子園!八重山「4人で繋いだ八重山の灯」

県大会の開幕を目前に控え今は一層大きな声でチームを鼓舞する平良弥樹。しかし、これまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。

八重山 平良弥樹選手「1年生の時にうまくいかないことが多くて辞めたいと思った時があった」

野球を続ける自信をなくし退部を考えた時、それを引き留めてくれたのもかけがえのない同級生たちでした。

めざせ甲子園!八重山「4人で繋いだ八重山の灯」

八重山 平良弥樹選手「辞めたいという感じのことは言っていたが」「4人で頑張ろうと言ってくれた」「人数が少ないから一人ひとりの負担も大きいが」「そこで自分が抜けたら他の同級生にもっと負担がいくと思ったので」「自分も他のみんなが頑張っているから頑張らないといけないと思った」

支え合いながらともに乗り越えてきた壁。今では多くの後輩が入部、3年生の4人が八重山の灯をつなぎました。

八重山 新良晃悠選手「(3年生がいないと)自分たちは野球をできていない」「感謝の気持ちを持って誠心誠意プレーで恩返ししたい」

毎年春に行われている石垣の地区大会ではライバルでもある八重山商工に見事勝利!チームの努力が実を結び始めています。

めざせ甲子園!八重山「4人で繋いだ八重山の灯」

八重山 山田昊平選手「夏はいっぱい勝っていっぱい笑って終わりたい」

八重山 平良弥樹選手「自分たちの代でも勝利が少なくて最後の夏はしっかり勝って笑って終わりたい」

八重山 高木健汰郎主将「全員で試合に出てマネージャーに勝ちスコアを書いてもらって笑顔で終わりたい」

八重山高校・仲本ゆりかマネージャー「最後の最後まで選手のサポートを頑張ってたくさん勝ちスコアを書きたい」Q.何試合書きたい?「(決勝までの)6試合」

めざせ甲子園!八重山「4人で繋いだ八重山の灯」

4人が守り続けた八重山。苦楽をともにしたこれまでの思いを胸に1日でも長い夏をめざします!

「八重高旋風 起こすぞ!」

八重山は初日に具志川と対戦します。

QABでは今年も14日から毎週土曜日の夕方4時に「速報めざせ甲子園!」を放送します。熱戦の行方に注目して下さい!

「めざせ甲子園」あすは美里です。

めざせ甲子園!ウェブサイト

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