この時期がやって来ましたねいよいよ。今月１４日から夏の高校野球沖縄大会が開幕します。その出場校を紹介する「めざせ甲子園」です。きょうから２週間にわたり優勝候補に上げられている注目校や話題校など１０校を紹介していきます。
１校目のきょうは、夏の県大会６年ぶりに単独出場の辺土名高校です！３年生４人、夏を諦めなかった思いが、この夏実を結びそうです。
山原の森に元気な声が響きます。沖縄県最北端の高校「辺土名高校」部員１２人がしのぎを削り夏の沖縄大会久々の単独チームで出場します！
３年生４人石原 琉、宮城 海主将 仲間 夏偉生、椿野 共生「１年生の頃は４人しかいなくて、まさか辺土名だけで出られると思ってなかったのでとてもワクワクしています」
辺土名高校野球部！ここ５年間は部員数が少なくほかの高校と組む「連合チーム」の一員として夏の大会に出場してきました。
辺土名 中村 敦監督「（３年生は）４名しかいない中で、９名揃ってやりたい思いはあった。他チームと組みながらも我慢をさせながらも一生懸命がんばってきた」
３年生最後の夏は「単独」で出たい選手たちの思いは共通していました。
辺土名 仲間 夏偉生選手（３年）「辺土名高校に入学したので辺土名高校として試合に出たかった」
辺土名 椿野 共生選手（３年）「がんばって後輩を集めて単独で出られるようにしたいねと（みんなで）話してました」
辺土名 石原 琉 選手（３年）「やっぱ奇跡ですよね、まさかこんな入って来るとは。１年の頃は思いもしなかった、うれしいです」
辺土名 中村 敦監督「４人は（野球を）辞めないで厳しい中ついてきた。この４人がいたから今のチームの存続につながっている。後輩がそれに続いている」
そしてこの春、新入部員が４人入って部員が１２人に。２０１９年以来６年ぶりの単独出場を果たします。
辺土名 宮城 海主将（３年）「高校から（野球を）始めた人が多いので、試合でもフライを逃がしたりボール球を振ったり、大量得点で負けたりしていたが、今は少しづついろんなチームと試合運びができるようになった」
夏に向けて、地元やんばるの人たちも後押しします。４月に開催した北部地区の野球大会では在校生や保護者も含め、試合に多くの観客が集まりスタンドが盛り上がりを見せていました
観客「弟がやっていて、今打ちます。７番。仲間悠也です！今年はなんか行けそう勝てそうな感じがします」
観客「私の出身校でもあるので単独で出られるのは心待ちにしてた。期待いっぱいで応援したい」
観客「こんなスコア久しぶりに見ました。しっかりケガしないように体力つけてがんばれ！」
ＯＢ会も辺土名高校野球部を応援しようと立ち上がりました。
辺土名 石原 琉 選手（３年）「バットとかキャッチャー防具、ファーストミット、ヘルメット、試合で必要な道具を寄付してくれた。ありがたいです」
そしてマネージャーも加わりましたよ！
３年生４人 石原 琉、宮城 海主将、仲間 夏偉生、椿野 共生「最初はビックリしたんですけど、毎日ノートに記録したり、がんばっているのでとてもありがたいです」
辺土名 島村 美海マネージャー（２年）「練習を見てて直したほうが良いところや、いつもより良かったところを書いています。野球のこと何も知らないまま入ったので、もっと言える立場になってから見せたりアドバイスしようと思ってます」
今年はスコアボードに「辺土名」の文字が復活。５年の歳月を経てようやく実現した単独出場。後輩やマネージャ、地元の後押しに応えるべく選手たちが大きな価値のある一勝をつかみに行きます。
辺土名 仲間 夏偉生選手（３年）「試合に勝つことが恩返しだと思う。夏は１勝して恩返しがしたい」
辺土名 椿野 共生選手（３年）「このチームの目標が夏１勝以上することなので、その目標に向かって全力で戦っていきたい」
辺土名 石原 琉選手（３年）「今まで３年間やってきたことを全部出し切りたいです」
辺土名 宮城 海主将（３年）「ようやく辺土名高校がバックスクリーンの表示に出る。あきらめずに最後の１球まで全力でプレーできらたいい。めざすは大会１勝です」
辺土名高校全員「単独で１勝するぞ！」
夏の沖縄大会、勝利となれば２００６年以来１９年ぶりです。
夏の甲子園出場をかけた沖縄大会の組み合わせ抽選会は明日です。いよいよって感じですね。ＱＡＢでは今年も高校球児の甲子園をかけた熱戦をお伝えする「速報！！めざせ甲子園」を１４日から毎週土曜日放送します。
そして今年も山城咲貴アナウンサーといっしょに番組のＭＣをつとめる県内の野球部マネージャーを募集します！ＭＣに挑戦したいマネージャーはＱＡＢのウェブサイトで募集中です。チームの勝ち負けや、学年などは問いませんのでぜひ挑戦してみてください。
２校目のあすは県立北中城高校です。
