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自民党の西田昌司参院議員が「ひめゆりの塔」の記述について「歴史の書き換え」などと発言したことについて、2025年5月12日に県教職員組合などが抗議と発言の撤回を求めました。

西田議員は、2025年5月3日に那覇市で行われた改憲派の集会で、ひめゆりの塔の記述について「歴史の書き換え」などと発言し、沖縄で起こった地上戦の解釈については「無茶苦茶な教育がされている」と述べました。

西田議員は2025年5月9日には会見を開き「発言を訂正削除させていただきたい」と謝罪したものの、発言の内容自体は間違っていないと主張しています。こうした発言を受け、きょう県沖縄教職員組合や県退職教職員会などが会見を開き、沖縄の平和教育を否定するものだとして議員に対して抗議と発言撤回を求めました。

県教職員組合・森岡稔さんは「西田氏自身の歴史観に基づいた印象と思い込み、歴史の事実に向き合わない態度は容認できません。西田氏の歴史認識は、再び戦争の準備を始めるのかとの疑念がぬぐえず、由々しき事態です」と話しました。

出席した教育関係者は、議員の発言は2007年の「教科書問題」と共通して「歴史を修正する」意図を感じるとし、大人が声をあげてとめなければならないと話しました。抗議と撤回を求める要請は、西田議員のほか石破総理にも送付されるということです。