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かりゆし長寿大学校の卒業式が29日開かれ、平均年齢72.8歳の生徒たちが新たな門出を迎えました。

高齢者の生きがいづくりを目的に設立されたかりゆし長寿大学校、60歳以上が通うこの学校で卒業式が開かれ、1年間の課程を終えた93人が巣立ちの日を迎えました。

式では卒業生に卒業証書が手渡されたあと、卒業生を代表して金城哲さんが学校生活の思い出を振り返り、ともに学んだ仲間たちへの感謝の思いを手話を交えながら歌にのせて伝えました。

卒業生代表・金城哲さん(69)は「忘れないでどんなことも、きっとそばにいるから。同じ風に吹かれ、同じ時を生きているから」と歌いました。

女性の最高齢齋藤順子さん(90)は「沖縄ってこんなにあったかい人たちばかりなのかしら、つくづくそう思いました。感謝しています。この1年間、ほんとに楽しかったです」と話し、男性の最高齢で皆勤賞の知念豊三さん(80)は「楽しくて休む暇なかったよ、皆勤賞ももらいましたから。この楽しみをそのまま地域持ち帰って、地域の方々と一緒に老人会活動やボランティア活動できれば」と話していました。

歳の違う同期生たちとの1年間を振り返りながら、卒業生たちは晴れやかな表情を見せていました。