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総勢700人の出演者による壮大な琉球芸能によるエンターテインメント「杜の賑い」。コロナ禍を乗り越え、先月末、4年ぶりに沖縄コンベンションセンターで開催されました。

「地域の芸能を見つけ出し、掘り起こすこと」を目的に旅行会社のJTBが企画し、毎年、全国各地で開催している「杜の賑い」。コロナ禍の2年間の休止をへて、ことし沖縄公演が4年ぶりにコンベンションセンターの舞台へと帰ってきました。

厳かに鳴り響く、三線の音色。沖縄が世界に誇る琉球芸能の世界を一目見ようと県内外から多くのひとが訪れます。いよいよ4年ぶりのステージが開幕。始まりをつげるのは100人を超える演者が見せる圧巻の舞い、〝四つ竹大群舞〟です。

「杜の賑い沖縄」4年ぶりコンベンションで開幕

その華やかなステージを支えるのは、40年にわたって、「杜の賑い」に参加している銘苅盛隆さんを筆頭に地謡のメンバー。奏でる三線の音色と唄声で観客を鮮やかな琉球芸能の世界へと導いていくようです。

一方、舞台裏では4つの出入り口を出演者が行ったり来たり、次々と人が駆け抜けていきます。

「杜の賑い」は伝統芸能をさらにエンターテインメントショーとして昇華させた創作演舞も見どころの一つです。無数の旗がひらめく、創作「琉球合戦絵巻」では棒術や「組踊」から取り入れた「薙刀舞」による武将同士を一騎打ちを取り入れ、迫力の舞台で観客を魅了します。

「杜の賑い沖縄」4年ぶりコンベンションで開幕

8歳の時に出演した「杜の賑い」が初舞台となり、以来、関わり続けている宮城小寿江さん。この日に向けて、稽古に励んできました。4年分の思いを胸に、いざステージへ。さらに、この日はサプライズゲストとして宮沢和史さんが登場し、その歌声を披露しました

フィナーレはもちろんカチャーシー。会場が一体となります。4年ぶりにコンベンションセンターに帰ってきた「杜の賑わい」は大盛況で幕を閉じました。

「杜の賑い沖縄」4年ぶりコンベンションで開幕

観客「もうすばらしかった。去年も観たんですけど、見事」

観客「舞台もすごかったですし、イルミネーションも。もう感激しました」

観客「太鼓の音とか音色もすごい迫力があって、身体にくる響きというか、すごいよかった」

「杜の賑い沖縄」4年ぶりコンベンションで開幕

観客「四つ竹の群舞がすごくて、あんなに大人数で演舞されているのに、すごい綺麗に見えて、演出もすばらしくて、良かったです」

観客「私も初参加だったんですけけど、沖縄に生まれてよかったと改めて感じました。本当に素晴らしい公演でした」

宮城流豊舞会 宮城小寿江さん「私が感動しています。お客様からのパワーをいただけますね。この4年間分のなんかすごいうっぷんをはらせたような気がします。お客様が出てくるときのこの笑顔を見たときに、これまで私達もお稽古すごい大変だったんですけど、私達がこれだけ頑張ったものがお客様に伝わってたんだなと思うと、すごく今ほっとしています」

「杜の賑い沖縄」4年ぶりコンベンションで開幕

沖縄が世界に誇る琉球芸能を総勢700人の出演者一人ひとりが歴史を背負い、魅せる「杜の賑い」。宮城さんは早くも、来年の舞台へ向けて意気込んでいます。

宮城流豊舞会 宮城小寿江さん「お客様がすごく喜んで、この1年頑張れるっていう言葉を聞いたときに、その言葉を聞いて、私もさらにまた1年頑張れる」