※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

楽園の海、案内は水中カメラマン長田勇さんです。

長田勇さん「よろしくお願いします」

今回のテーマは「紺碧(こんぺき)の世界・渡名喜島へ」です。

長田勇さん「今回は、日帰りで渡名喜島に行って来た際の様子をご覧頂きたいと思います!」

日帰りで行けるんですね!では早速VTRをご覧ください。

朝焼けでしょうか? 美しいですね

楽園の海「紺碧の世界 渡名喜島へ」

長田勇さん「那覇にある三重城の港ですマリーンプロダクトさんのボートに乗船して那覇を出発します。出港して3分後、朝陽も顔を出しました。渡名喜島見えて来ました。」「那覇からおよそ1時間40分。島の南側「五六ノ崎(ぐるくのさき)」に潜ります。この方は清水淳(しみず じゅん)さん。サイドマウントというスタイルで潜ります。」

サイドマウント?

長田勇さん「タンクを背負わないで、脇で抱える感じで潜ります。見た目は凄い装備ですよね。元々は洞窟探検のために開発されたスタイルだそうです。」

楽園の海「紺碧の世界 渡名喜島へ」

長田勇さん「いざ!海の中へ! 中層にはカスミチョウチョウウオの群れ。この魚の名前の由来は「海の中が、かすんでしまうほど大きな群れを作る魚」だそうです。沖縄本島やケラマ諸島にもいる魚ですが、ここまで大きな群れで見られる場所は、ほぼ無いんですよ。」

渡名喜島ならではの世界ですね。

長田勇さん「颯爽と現れたのは、カスミアジ3匹。カスミチョウチョウウオよりも小さな魚を狙っているようでした。その狙われていた小魚はこちら。」

楽園の海「紺碧の世界 渡名喜島へ」

長田勇さん「紫色のハナゴイとオレンジ色のアカネハナゴイ。アカネハナゴイは、本島やケラマ諸島では、ほぼ見られない魚なんです。」

長田さん、緑色の蛍光色の絨毯みたいなものは?

長田勇さん「ソフトコーラルの仲間で、和名はムラサキハナヅタ。見た目は緑なのに、なぜか名前は紫。ポリプの中心が星形に見えるのでスターポリプとも呼ばれています。触手が短いサンゴだと中心が見えてますが、まあまあ星型に見えますかね。」

楽園の海「紺碧の世界 渡名喜島へ」

素敵なネーミングです。

長田勇さん「その絨毯の上で、アカネハナゴイのオスが群れています。オレンジとグリーンのコラボレーションも素晴らしいうえにハナゴイのパープルも混ざってくると、被写体として最高です。」「玉城さん、ちょっと耳を澄まして下さい!」

なにか聞こえます!

長田勇さん「今の時期、水中では鯨の鳴き声を聴きながらダイビング出来るんです。」

楽園の海「紺碧の世界 渡名喜島へ」

えー!!!すばらしい!

長田勇さん「海の中は寒いけど、癒される季節でもあります。この場所、カメラを持つダイバーは、間違いなくシャッターを押します。海全体が輝いていて、五六ノ崎の1番の映えポイントになってます。」「ハナゴイの仲間は、メスよりもオスの方が色彩が豊かなんです。ハナゴイのオスも背ビレを広げた際に見える真っ赤なワンポイントも魅力的です。」

こちらは冒頭でお伝えしたダイビングのスタイル、サイドマウントの講習中。このスタイルの最大の利点は脇に2本のタンクを抱えるため、単純に水中で吸える空気の量が通常の2倍になること。そして、泳ぐ際に水の抵抗が少なく、流線型のバランスが取りやすい事   です。本来は、洞窟ダイビング用に開発されたシステムのようですが、腰の負担が少ないのも利点です。」

楽園の海「紺碧の世界 渡名喜島へ」

長田勇さん「もう1本の小さくて細いタンクは、酸素濃度の高い空気を入れている場合が多く、減圧症にかかるリスクを減らす役目をします。」

初めて見ました。

長田勇さん「タンクは背中に背負うものって思ってる人には、不思議な光景ですよね。ここのポイントには色彩豊かなソフトコーラルも豊富にあります。普段見ているサンゴとは形も全く違いますが、サンゴなんです。」

楽園の海「紺碧の世界 渡名喜島へ」

長田勇さん「この岩には20本ほどのソフトコーラルが一斉に咲いている感じ。もうここまで綺麗に揃っていると、芸術作品ですね。こちらは水深18mに入り口のある洞窟。ベニマツカサやアカマツカサの住処となってますが、カノコイセエビの子供がいました。」

かわいい!

長田勇さん「触覚の白い個体はあまり見かけないんです。数が少ない個体なので嬉しい出会いとなりました。波が高いとなかなか行けない場所なんですが嬉しい事に今年の冬はコンディションの良い日が多く感じます。」

長田勇さん「鯨の鳴き声をBGMにダイビング出来るという、素晴らしい環境に感謝です。」

ありがとうございました。以上楽園の海でした。

楽園の海「紺碧の世界 渡名喜島へ」