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高校バスケの集大成、ウインターカップの県予選決勝が今週日曜日に行われます。QABでは男女決勝戦の見どころをお伝えします。きょうは女子の決勝、石川対小禄です。ともに3年生に強い思いがあります。

5連覇中だった西原を下して、初めて決勝に進出した、石川。強いプレスでボールを奪い、速攻につなげる「走るバスケ」を展開し、中でも2年生の城間瑠華は4試合で89得点と得点源になっています。

石川 城間瑠華選手(2年)「自分はドライブからのアシストや自分でフィニッシュに持っていくことが自分の強みだと思うので、それが今までの試合で発揮できたと思う。」

高校バスケ 2023女子 石川と小禄の決勝

石川はかつて部員3人で練習していた時期もありましたが、2019年に西原を率いてインターハイ、ベスト8に導いた崎浜秀勝監督がおととし就任し、名将の下でバスケットがしたいと今では25人の選手がコート上で汗を流しています。

その練習は、結果を基に毎朝ランキングを出す「ランメニュー」、日替わりで行う「筋力トレーニング」、また、1000本を目標にシュートだけを磨く「シューティング合宿」など、地味な練習を続けて力をつけてきました。

石川 崎原心美選手(3年)「最初の頃は朝も早かったし、きついことも苦しいことも多かったけど、今では本当に思い出。」

こう話すのは、崎原心美。受験勉強や進路に向けた準備のため、4人いた3年生のうちの3人が夏で引退し、今ではたった一人の3年生となりました。

高校バスケ 2023女子 石川と小禄の決勝

石川 崎原心美選手(3年)「私は絶対に全国大会に行きたいという思いで石川高校に来たので、最後の冬の全国大会まで残ろうという気持ちが強くありました。」

全国大会に出たいという思いの強さから今も休まず練習に打ち込み、その姿勢は下級生にも影響を与えています。

石川 小底実夢主将(2年)「チームを鼓舞してくれて、自分たちがついていきたいと思えるような先輩で、(チームが)一丸となっていて3年生がいて本当によかったなと思う。」

石川 崎浜秀勝監督「言葉ではなくて行動で全国に行きたいんだという思いを日々夏休みもなくコートの中だけではなく日ごろの生活の中から見せている。」

高校バスケ 2023女子 石川と小禄の決勝

崎浜監督に憧れて石川で戦い続ける3年生が下級生と共に最初で最後のウインターカップを目指します。

石川 崎原心美選手(3年)「みんなが支えてくれたからここまで来ることができたので感謝しかないし、しっかりチームを盛り上げて飛躍できるような姿を見せたい。」

一方、3年連続で決勝に進出した小禄。過去2年は西原に敗れ、初優勝を逃しています。全国大会出場への思いが高まる中で、今年夏のインターハイ予選では3回戦で石川に敗れました。

小禄 大城呂子選手(3年)「去年おととしも含めてずっと準優勝で止まっていて、今年こそはと毎年挑んでいるけど、それでも一歩届かないというところが多かった。」

高校バスケ 2023女子 石川と小禄の決勝

夏が終わった後も全国大会への切符を手にするべく経験豊富な3年生が6人残り下級生を含めたチームの底上げが行われています。

小禄 富里美生主将(2年)「3年生がサポートしてくれるから、とても心の支えになっている。」

チームを引っ張る3年生の中で今大会4試合で79得点とトップの得点力を誇る3年生、川端花美。1年生の時からメンバー入りしている選手です。

小禄 川端花美選手(3年)「夏、自分たちはとても悔しい思いをしてきて今までウインターカップに向けて練習頑張ってきたので、今回の大会では全力で戦いに行きたい。」

高校バスケ 2023女子 石川と小禄の決勝

しかし、最後の大会への緊張からか、2回戦の普天間戦では、3ポイントシュートを12本打って決まったのは1本にとどまるなど、確率が上がらず、自信を失いかけていました。

小禄 川端花美選手(3年)「最初はパスももらいたくないくらいシュートが入らなかった。」

落ち込んでいた川端に手を差し伸べたのは、バスケへの思いの強さを良く知る平安拓也監督。選手たちが毎日提出するバスケットボールノートでこんなメッセージを送りました。

小禄 平安拓也監督「でもこの選手が取らないと点数伸びてこないので、何本外しても大丈夫なので空いたら打つ、打ち切る強い気持ちで打ち切ることをノートに書いて。」

高校バスケ 2023女子 石川と小禄の決勝

監督の一言で心が軽くなった川端。準決勝では積極的にシュートを打ち、3ポイント3本を含む25得点の活躍。攻撃を引っ張り、決勝進出に貢献しました。

小禄 川端花美選手(3年)「あの言葉がなかったら準決勝でも絶対シュート入らなかったし、あの言葉があったからこそ自信を持って取り組めたと思う。」

3年間の集大成となる最後の大会で悲願の初優勝へ。石川へのリベンジ、去年のリベンジに燃えています。

小禄 大城呂子選手(3年)「1年生の時から試合に出ていて先輩たちの悔しがる姿を見て、自分も悔しい思いをしているので、今回は優勝で最後終わって次の東京につなげられるようにしたい。」

小禄 川端花美選手(3年)「決勝では一番点取って沖縄アリーナで一番活躍できるようにしたい。」

どちらが勝っても初優勝となる女子決勝は22日午後1時半、ティップオフです!

高校バスケ 2023女子 石川と小禄の決勝

QABではこのウインターカップ県予選決勝を実況生配信します。女子の石川対小禄を午後1時20分から男子の美来工科対興南は午後3時半からを予定しています。ぜひご覧ください。

さて、あすは男子決勝の見どころをお伝えします!

男子の決勝ではウインターカップ出場回数、県内トップ2の強豪同士が激突!新チーム発足から1年間、県内大会無敗を誇る美来工科。目指すは11度目のウインターカップ。対するは、過去13度の出場を誇る興南。6年ぶりの優勝を目指します

興南 伊藝麗都選手「僅差ではなく大差で勝って」

美来工科 山城颯主将「興南を圧倒して勝って」

試合前からバッチバチの両チーム。決勝にかける思いをあす、お伝えします!