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2022年、沖縄市でバイクを制止させようと男性警察官が持っていた警棒が運転していた少年にあたり右目を失明させた事件で、那覇地検は2023年6月29日この警察官を業務上過失傷害の罪で起訴しました。

業務上過失傷害の罪で起訴されたのは、当時、沖縄警察署の地域課に勤務していた前田光介巡査です。

起訴状などによりますと、前田被告は、2022年1月27日未明、沖縄市宮里の路上をパトロール中、当時17歳の少年が運転するバイクを警棒を持って制止させようとしたにもかかわらず、警棒の接触を避けるべき注意義務を怠り少年の顔にあたりけがをさせたとされています。少年は、右目の眼球が破裂し失明するなどの大けがを負いました。

警察は、当時の状況を調べるなど捜査を進めた結果、2022年11月不適正な職務執行だったと認定し、特別公務員暴行陵虐致傷の容疑で書類送検していました。

今回の起訴について、那覇地検は「所要な捜査を行った結果」と回答し具体的な内容について、説明をしませんでした。

今回の起訴を受けて、少年とその家族が弁護士を通じて「公判請求の罪名には納得することができません。今後、刑事裁判手続きに被害者参加するとともに民事訴訟などを通じて引き続き真実を明らかにしていきたい」とコメントを出しました。