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めざせ甲子園、きょうはこの夏の第3シード・宮古です。

部員数が少ないながらも春準優勝を成し遂げたチーム。そこには、少ないからこそ培った力とチームのピンチを乗り越え、より深まった絆がありました。

春季大会準決勝

この春、8年ぶりに決勝まで進出し準優勝を果たした宮古高校。この時の部員はわずか13人で少ない人数でも勝てることを証明した快進撃でした。そして4月からは元々いた人数よりも多い15人の新1年生が入部!夏に向けて練習もさらに活気づいています!

川根心真主将「自分たち13人ではできなかった練習が色々できますし人数が増えたおかげで整備や準備も素早くいくので人数が多く野球ができることはいいことだなと思いました」

めざせ甲子園! 宮古「13人だからこその力と絆」

第3シードとして夏に挑む宮古の戦力分析はこちら。平良栄二監督はこれからへの期待も込め辛めとしながらも投打に高い点数をつけました。(投手力4.5 守備3.5 走力3.5 打撃力4 メンタル3.5)

攻撃面では、春のベスト4の中でトップのチーム打率.371を残すなど少ない人数だからこそ、一人ずつ多く打ち込んできた成果を発揮しました。(ウェルネス.276 西原.269 豊見城.323)

そして投手はというと…

友利洸星選手(カメラの前でポージング)

チームメイト「何してるん?そういう番組違うから」

めざせ甲子園! 宮古「13人だからこその力と絆」

彼が春のエース左腕・友利洸星。もちろんマウンドに上がれば、その表情も一変。春の大会ではその友利を始めチームのおよそ半分にあたる6人がマウンドに上がるなど、まさに全員野球で勝ち上がりました。

平良栄二監督「頼もしいというか偉いなというかよく我慢したかなと。よくこの13人でチームを作ってきたなと 頼もしいという言葉が適切ですかね」

13人という人数だからこそ強くなってきた宮古。しかし、その強い繋がりが崩れかけた出来事がありました。

花城駿選手「チームの士気とか下がってやる気とか全然なかったんですけど」

下地将誠選手「実際、竜正がエースで4番を打っていたので抜けた穴はでかかったんですけど」

秋の大会、エースで4番とチームの中核を担っていた新里竜正。しかし、3回戦に敗れた後、突然、野球部を辞めました

新里竜正選手「負けた悔しさから本当はそれをばねに頑張らないといけないんですけど、この宮古島の色々応援してくれる人たちも知っていたのでその中で1番をつけてっていうプレッシャーで逃げてしまった部分があったかなと思います」

期待を一身に背負うチームのエースナンバー。その重さに耐えられず、野球部を後にした新里。ただでさえ少ない人数で、しかも中心選手が抜けたことはチームにとってつらい出来事でした。それでも懸命に前を向いていたといいます。

めざせ甲子園! 宮古「13人だからこその力と絆」

川根心真主将「あと落ち込んだ時期もありましたけど、みんなで鼓舞しながら盛り上げながら冬を乗り越えました頑張って」

12人でも一冬越えて力をつけていった選手たち。その一方で、「竜正はいつか戻ってくる」という思いは持ち続けていたといいます。その1人が春は新里に代わってエースとなった友利でした。

友利洸星選手「急に抜けてずっと一緒にやってきたので寂しい思いもあったんですけど戻ってくるとずっと思っていたのでそこまで全力でやろうと思ってやっていました」

実は友利と新里は、小学校からずっと同じチームで野球をしてきた幼馴染でした。いつも一緒にプレーしていた新里とまた野球をするために。ある日、他のメンバーとともに新里を食事に誘いその帰り道に話をしたといいます。

新里竜正選手「「いつ戻ってくるか」って感じで言われて戻るとも何とも言っていないのに戻ってくるって信じてくれているのかなってとてもうれしかったです」

幼馴染の言葉に、2月のはじめ頃新里はグラウンドへと戻ってきました。失った信頼を取り戻そうと、練習への姿勢も変わったといいます。

平良栄二監督「まず1カ月は見習い期間ではないですけどちゃんとできるかどうか見てから判断しますっていうことで1カ月間本当に頑張れるのかなというのを見てその決意・行動を見て3月に(再入部の)OKを出しました」

友利洸星選手「ずっと2人でピッチャーをやってきてライバルであり仲間っていうんすかね 。刺激し合える存在なのでとても良い存在です」

ギリギリ間に合った春の大会では、新里はエース番号ではなく、13人中最後となる13番をつけ試合に出場。要所でタイムリーを打つなどチームの準優勝に貢献する活躍を見せました。

めざせ甲子園! 宮古「13人だからこその力と絆」

新里竜正選手「1試合1試合勝っていくのが楽しくて全然ベンチにいてもマウンドではなかったとしてもみんなと野球をすること自体が本当に楽しくて」

そして今、新里は夏に向けて再びマウンドへと戻ってきました。そこにはもう、背番号「1」を恐れる姿はなく幼馴染と、厳しくも楽しいエース争いを繰り広げています。

新里竜正選手「夏もう一度エースナンバーを取り戻したいって気持ちもあるのでしっかりみんなから頼られるようなピッチャーになりたいと思っています」

友利洸星選手「竜正も良いピッチャーなんですけど、自分も負けないように2人でしっかり上がっていけばどちらも良い力を出し切れると思うので2人で頑張っていこうと思っています」

かけがえのない仲間の挫折から一人ひとりがより強くなった宮古ナイン。崩れることのない絆を力に、宮古島初の甲子園を目指します!

花城駿選手「絶対優勝できるように頑張ります」

下地将誠選手「最後の夏は甲子園にいきたいです」

「いくぞ甲子園」

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めざせ甲子園! 宮古「13人だからこその力と絆」