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県立中部病院 大畑尚子医師「この流行状況が収まらない限り、妊婦さんや赤ちゃん含めて誰のことも守れないっていう状況になってしまうというのが一番懸念される」

妊婦の新型コロナ感染が、過去最多のペースで増加しています。先月は、およそ800人が新規感染。今月はきのうまでに670人に達しています。観光客の妊婦が沖縄で発症するケースも生じていて、行動制限のない夏が、医療現場に追い打ちをかけています。

県立中部病院 大畑尚子医師「お産って延期できないんですよね。コロナが流行しているからといって未熟児で生まれる赤ちゃんが減るわけではないですし、病気を持って生まれてくる赤ちゃんが減るわけではないので、その医療を継続しつつ、コロナに対する診療も並行してやっていく、しかも今は通常よりも(医療従事者が)少ない人数でっていう状況ですね」

感染がわかった妊婦の健康観察について、県内ではこれまで、新型コロナに対応することができる医療機関の医師らが分担して電話連絡をしていました。

ここにきて対応が追い付かなくなったため、先月末からは、かかりつけのクリニックにも協力を依頼しています。

出産は延期できない…妊婦の感染・先月は800人

母親と赤ちゃんが別々の医療機関に入院することになったり、ベットの調整のために、短期間のうちに、いくつかの施設を移動するケースも生じていて、このままの感染状況が続けば、必要な医療を提供できなくなるおそれがあると、現場の医師らは危機感を示しています。

県立中部病院 大畑尚子医師「必要な医療を提供できないっていう状況は、患者さんご自身・ご家族もつらいですけど、我々(医療従事者)もすごくつらい状況になる。なのでお互いそれはやっぱり避けたい、そうならないようにしたいと思うと、やはり今ご自身がされようとしてる行動を本当に大丈夫かなっていうのはやっぱり考えていただきたいって思います」