感染爆発が続き新たな局面を迎えています。その大きな要因はオミクロン株の新たな変異株「BA・5」です。これまでに見えてきた特徴をお伝えするとともに私たちがどんな心持ちでこの危機的な状況に立ち向かっていくべきか考えます。

県立中部病院 感染症内科・椎木創一医師「3連休の影響が出るのは、この次の週です。なのでこれからさらに増えることの方が十分に予想される話になります。」

新型コロナの最前線で対応にあたる県立中部病院の椎木医師は3連休の影響が出てくるのは今週末になるとして、まだ感染者数が増加すると危惧しています。

3000人台が続き増加の一途をたどるなか、初めて4000人台にもなりました。さらに、きのうに続ききょうも5000人台と感染拡大の勢いが増しています。

見えてきた「BA.5」の特徴

県立中部病院 感染症内科・椎木創一医師「BA.5というのはかなり感染力が増している。(BA.2の)1.3倍と言われている。人から人へ移っていくスピードもそうですが、ワクチンがあまり歯止めにならない。ここが非常に大きいです」「非常に流行が激しい。残念ながら今のワクチンでかかることを防ぐことができないわけです」

置き換わりが進み感染の主流になりつつあるBA.5の特徴をまとめました。感染力は「BA.2」と比べて1.3倍強いといいます。さらに体の免疫をすり抜けて感染する免疫逃避が起こりやすいことがわかっています。ワクチンを打っていいても、最近「BA.2」にかかったばかりでも、また「BA.5」に感染してしまうことがあるということです。

見えてきた「BA.5」の特徴

症状について海外の調査では倦怠感や咳、熱などBA.1やBA.2と同じでしたが、下痢や味覚・嗅覚異常といったBA.1であまりなかった症状も一定数確認されたということです。さらに症状が続く期間もBA.1より3日長い7日間程度続くことが報告されていて人によっては療養機関が長引いてしまう恐れも指摘されています。

県立中部病院 感染症内科・椎木創一医師「感染の方が増えても緩やかであれば、必要な人が入院して、治って帰っていくわけですね。治って帰っていくところにまた次の人が来れば、それはこの人たちは順調に入院して安全な医療ができるわけです。これが急激に増えると、ドンっと入院の患者さんが増えます。まさにこの1週間がそうなんです」「あまりに急激な上り方これが非常に医療にとって危険になります」

県立中部病院では実際に緊急性がなく軽症の患者を対象とする一次救急外来をきょうからまた一般外来についても25日からそれぞれ8月末まで受け入れを停止します。

県立中部病院 感染症内科・椎木創一医師「救急センターの日ごろの、平日の受診者数大体60人70人くらいですけど、今ではもう平日ですら100人を超えるっていう状況になっています。でそこの半分以上は発熱、お熱の受診で来られますが、そういった方たちに関してはコロナの疑いがどうしてもあるので、診療に非常にマンパワーと時間がかかっている」「緊急性の高い人を診られなくなっていることがもうすでに起こりつつあります」

見えてきた「BA.5」の特徴

熱や喉の痛みなど、風邪と似たような症状の時は自宅に風邪薬を常備し服用することやそれでも症状が改善しなければかかりつけ医に相談することなど救急現場を守る行動が必要となっています。

県立中部病院 感染症内科・椎木創一医師「ワクチンを打つことで、かかった時の症状を軽く済ませれれる。早く良くなるとか。そういった効果は若い人にでも期待できますので、そういった意味で、今のワクチンは逆に言えば打つ価値がある」

3密回避・マスク着用・ソーシャルディスタンスの確保、何をすべきか、何ができるのか、私たちの足元を見直す時期に来ています。

県立中部病院 感染症内科・椎木創一医師「安全な接触の仕方、そして、自分自身がかかるかも、家族がかかるかもっていうことを認識しながらの行動が皆さんができてるんであれば、正直大きな波は来にくいし、自然に波のスピードも遅くなる」「みなさんのまわりには、守りたい人がいるはずです。その人 を本当に守ってあげられる行動を、その前からやってあげられる、それがとても重要ですね」