3年ぶりに行動制限がなかったゴールデンウィークの影響から、再び猛威を振い始めた新型コロナに不安を感じている人が多いのではないでしょうか?

医療の最前線で新型コロナの患者と向き合う感染症の専門家は「まだ前哨戦でさらなる大きな波になる」と危機感を募らせています。感染者をこれ以上増やさないために何ができるのか聞きました。

県立中部病院・椎木創一医師「残念ながら正直これはまだ前哨戦かなと思っています。ゴールデンウィーク明けの影響が出てくるのはこれからかなという風には思います。なので、5月、6月にかけてどれだけ大きな波が来るか、それをどうやって早く抑えられるか、これが次の夏に向けてとても大切な時期だと思います」

GWが引き金か?新型コロナの感染急増 「対策意識の切り替え」医師が呼びかけ

連休終盤の土曜日には2375人、翌日にも2060人と2000人台の新規感染者が続き、感染拡大に歯止めがかからなくなっています。

県立中部病院・椎木創一医師「要するに6波がしっかり減り切らない、抑えきらないところで成人式から始まって、清明祭とかゴールデンウィークとか人が集まったり、出会う場、そういう機会が増えました」

県立中部病院・椎木創一医師「そういった時もマスクをしたりとか感染対策は、みなさんされたかと思いますが、やはり、その時にBA.2とか感染力が強い株っていうのは、そういったところでもやはり感染力を発揮して、多数の人の感染者を起こしてしまった」

県立中部病院の椎木創一医師は、感染拡大が急加速について3年ぶりに厳しい行動制限がなかったゴールデンウィークで、県内に多くの観光客が訪れただけでなく、季節行事などで親族や世代を超えた交流のハードルも下がるなど、人の流れが活発化したところに感染力が非常に強いオミクロン株の亜種「BA.2」の置き換わりが進んだことが要因だと指摘します。そこで、心配になるのが「医療のひっ迫」です。

GWが引き金か?新型コロナの感染急増 「対策意識の切り替え」医師が呼びかけ

県立中部病院・椎木創一医師「多くの方は軽症で済むんですが、やはりみなさん、ご心配で検査の希望だったり、念のための受診って方がとっても多いんですね。なので、そういった意味で、救急室の忙しさっていうのは、かなりひっ迫を超えてかなり危険な状態になってきていると思います」

県立中部病院・椎木創一医師「本当にすぐに手をつけないと命に関わる人に何かしら影響がでないか?そういう人たちへの医療が遅れてしまうことで、悪影響が出ないか、それが、とても心配になるわけですね」

「オミクロン株」や「BA.2」は、肺炎を起こして重症化するケースが少なく、のどの痛みや腫れといった風邪のような症状で済むことが多いことから、救急外来や一般外来に受診が殺到し、「コロナ対応の現場以外のところ」に負担が重くのしかかっています。

GWが引き金か?新型コロナの感染急増 「対策意識の切り替え」医師が呼びかけ

すぐに医師の診察が必要な患者が救急外来に助けを求めても、3時間から4時間待たされるケースも出てきていて危機的と言わざるを得ない状況です。

県立中部病院・椎木創一医師「ご自分が知らず感染してしまっている、これを今避けれない状態まで流行してるんですね。そういった時に、ご自分がもし感染してたらこの人に移すかも、この人にリスクを負わせるかも、こうしたことを考えたうえでの行動、これが結果的に何らかの制限になるかもしれませんけど、あくまで何でもかんでもダメではない。こういうところに気をつける、こういうことは危険はあるかもしれないけどリスクが低い、そういう区別をですね、どれだけみなさんが明確に持てるかの方が私は重要だと思っています」

もしかしたら、気づかないうちに「感染しているかもしれない」という視点に立って、ソーシャルディスタンスも自分を守るためではなく、周囲の人にうつさないために距離を取るという「意識の切り替え」が必要だと椎木医師は呼びかけています。

GWが引き金か?新型コロナの感染急増 「対策意識の切り替え」医師が呼びかけ

県立中部病院・椎木創一医師「喫緊の課題としては、5月から6月にかけて起こるかもしれない大きな波をどれだけ早くしっかり抑え込めるか。これが7月8月、その時期に沖縄にある程度人に来ていただいて、沖縄の人なりの必要な社会活動するというために、制限がない形で挑めるか、ここが非常に重要だと思います」

去年はゴールデンウィークの後に大きな流行の波に見舞われ、1年のほぼ半分をを棒に振った痛い経験があります。経済活動だけでなく日々の生活にしわ寄せがくるような、同じ轍を踏まないためにも一人ひとりがこれまでの行動を振り返り、見直す時期に来ているといえそうです。