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県民の4人に1人が犠牲になるなど3カ月に及ぶ地上戦が続いた沖縄戦の被害の実態を子どもたちに知ってもらおうと糸満市の平和祈念資料館で企画展が開かれています。

平和祈念資料館の子ども・プロセス展示室で開かれている企画展「沖縄戦と住民の被害」では戦時中や戦後の沖縄を撮影した86枚の写真や戦争体験者が描いた7枚の絵が展示されています。

やせ細った子どもたちが栄養失調で亡くなっていく様子が描かれた絵は当時6歳だった女の子が孤児院で見た記憶を映し出したものです。

戦後、収容施設のなかにつくられた孤児院で撮影された写真は親を失って身寄りのない多くの子どもたちが懸命に毎日を生きる様子を切り取っています。

平和祈念資料館神尾史扇さん「今、世界では戦争や紛争が繰り返され、多くの人々が犠牲になっています。戦争が起こると犠牲になるのは住民ということを、改めて理解してほしいなと思います。戦争が起きない世界にするには、どうしたらいいのかを、展示を通して子どもたち一人ひとりに考えてほしいなと思います」

企画展は7月10日まで開かれています。