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新型コロナの感染経路で、最も多いのが、家庭内感染と言われています。重症化を防ぐ飲み薬を、感染者と同居する家族を対象に、発症予防の目的で使えるようにするための臨床試験が県内でも実施されています。

友愛医療センター コロナ対策チーム 西平守邦医師「こちらで検査させていただいた内容では、特に治験に今回参加するうえでの障がい、いわゆる体の異常所見はありませんでしたので、予定通り対応させていただきたいと思います。よろしくお願い致します」-

医師が、タブレット端末越しに話しかけているのは、新型コロナの飲み薬の治験の参加者です。家族が新型コロナに感染したため、濃厚接触者になりました。

友愛医療センター コロナ対策チーム 西平守邦医師「今回の治験を通してですね、なかなかワクチンを打てなかったりとか、重症化リスク高い方に関しては、発症させないための一つのプランとして考えられるのではないかと思っています」

県内の医療機関でも治験が始まった「モルヌピラビル」は、新型コロナによる重症化を防ぐ飲み薬で、先月、国に承認されました。

友愛医療センター コロナ対策チーム 西平守邦医師「現時点においては重症化リスク高い方、例えば高齢であったりとか後は何か基礎疾患、糖尿病・高血圧とか腎臓病とか、後はあのガン治療を受けられている方ですね、そういった方を治療するお薬になっています」

今回の治験は、今後、濃厚接触者に対して、発症予防の目的でも使えるようにするためのものです。

新型コロナの感染者と同居する18歳以上のうち、ワクチンの2回目の接種を完了していない人が、治験に参加できます。

友愛医療センター コロナ対策チーム 西平守邦医師「こちらのお薬、いろんな副作用のこと考えなきゃいけないと思っていますが、安全性も含めて検証はされているお薬になります。インフルエンザも同様に、治療薬が予防のお薬として投与するケースもありますので、おそらく今後は、そういった使い方にできるのはないかということを、十分、今後の新型コロナの治療、感染対策に重要になってくるお話なのかなとは思います」

同居家族のコロナ予防 県内でも治験