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琉球大学はこのほど再生医療に使用するヒト組織を製薬会社に提供するための日本で初めての「倫理審査委員会」を設置しました。これまで輸入に頼っていた骨髄などの細胞を入手できる体制を構築したと発表しました。

琉球大学病院大屋祐輔病院長は「今後開発されてくる再生医療等製品の原料になるヒト組織を提供する仕組みをスタートさせていただきます」と話しました。

琉球大学は再生医療等の製品開発に必要な脂肪や骨髄などのヒト組織の製薬企業への提供を専門的に審査する日本初の「産業利用倫理審査委員会」を設置しました。これにより再生医療の実用化が加速し難病に苦しむ患者の治療の普及に期待が高まります。

琉球大学病院形成外科清水雄介教授は「最終的には再生医療等製品の一部だとか患者さんの命を直接救うことになる患者さんの命を助けることに繋がる、こういうことに繋がる体制を作れたのではないかと考えています」と話します。

大学は既に通常は廃棄される脂肪の一部をロート製薬に提供していて再生医療に活用されます。琉球大学では今後アジア諸国に対してもヒト組織を提供できる体制を構築したいとしています。

  製薬企業へヒト組織提供