楽園の海、案内は水中カメラマンの長田勇さんです。今回のテーマは「石垣島で撮影 サンゴの産卵!」です。今年初のサンゴの産卵シーンを、お伝えしたいと思います。

長田「4月30日午後6時30分、船越漁港を出港します。お世話になるのは、イエローサブマリンの峰さん。スタッフの村上蓮くんが撮影しているのは、とても綺麗な夕陽です」

うわー、すごく綺麗ですねー!

長田「心が洗われます。峰さん、サンゴチェックのため、午後7時にエントリー。石垣島・伊原間沖およそ5kmにある『伊原間ジカル』というポイントです。水深8mにあるサンゴを確認すると…ポリプから今にも出てきそうな卵が確認できました。ブダイは、岩のくぼみに体を入れて寝始めてます。ちなみにブダイは瞼がないので、目を開けながら眠ります。そして午後7時35分、ウスエダミドリイシが産卵開始」

楽園の海 石垣島で撮影 サンゴの産卵!

幻想的です。

長田「ミドリイシの仲間のサンゴ、卵に見えるのは実はバンドルと呼ばれるカプセル。中に精子と卵子の卵が入っていて、同じ時間帯に産まれる別のサンゴの卵と受精します。時間が経つにつれて、バンドルの数も増えてきました。早い時間帯に産卵するサンゴは、およそ20分に渡ってダイバーを魅了してくれました」

皆さん、夢中になって撮影してますね。いい写真が撮れてそうですね!

楽園の海 石垣島で撮影 サンゴの産卵!

長田「テングカワハギも爆睡している午後9時過ぎ。遅めに産卵するサンゴ達、午後9時55分に産卵を開始しました。バンドルの出る瞬間のアップも撮影成功です。サンゴも生き物なんだなって、改めて思いました」

楽園の海 石垣島で撮影 サンゴの産卵!

長田「石垣島では4月28日から産卵は確認されていましたが、この日は、今年初の一斉産卵でした。ですから、バンドルの数が、本当にすごいことになっています。水深も浅いので、すでに水面に到達しているバンドルも。このあと、水面で弾けて、精子と卵子が放出されます」

魚の餌にはならないんですか?

楽園の海 石垣島で撮影 サンゴの産卵!

長田「大半の魚が寝ている時間なんで食べる姿はほぼ見ないのですが…1匹いました。普段は岩陰で寝ているグルクンも、美味しそうな匂いに誘われて、起きたようです。寝ぼけているようにも見えますが…排泄物が真っ赤。卵食べたのがバレましたね」

長田「この日はテーブル状のミドリイシの仲間がかなりの数、産卵しました。様々なサンゴが、およそ1時間にわたって産卵しました」

長田「毎年苦労するのが、このバンドルが出る瞬間のドアップの映像。今年はこのサンゴに狙いをつけて、無事撮影成功しました。ぽこっと出る瞬間が、たまらないんです。長回しした映像、4分の映像を12秒に短縮しましたので高速再生でご覧ください」

4月28日から数日間、産卵が確認されたようですが、5月もあるんですか?

長田「明日の5月26日は満月ですよね。満月の前後には多くのサンゴが産卵しますので、5月25日の夜も明日の夜も至る所で産卵シーンが見られるとお思います」

楽園の海 石垣島で撮影 サンゴの産卵!

長田「ボートから水面を見るとこんな感じ。水面はピンク色に染まっています。映像ではお伝え出来ないんですが、すごく生臭いんです。今年のサンゴの産卵は、まだ始まったばかり。様々な種類のサンゴの産卵が9月頃まで続きます」

今年もサンゴの産卵綺麗でしたね!

長田「どんどんサンゴが増えてほしい!と願いを込めて撮影していますので、今年も沢山の産卵を観ることが出来てとてもうれしかったです」

今回も貴重な映像ありがとうございました。以上楽園の海でした!