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ハンドボールの話題です。コロナ禍で去年中止となった小学生の大会が2年ぶりに開かれました。その大会に込められた指導者の思いをお伝えします。

今年で18回目を迎えた中頭地区小学生ハンドボール大会。沖縄市長杯の冠もついていますがチームは本島中北部から広く参加しています。他の大会と同じく、コロナ禍で去年は中止されたものの今年は実施されました。特に最後の小学生大会となった6年生にとっては強く思い出に残ったようです。

男子優勝 読谷HC伊波永人主将(6年)「みんなで勝ち取ったものなのでこれからも胸に刻んでやっていきたい。中学校になっても(ハンドを)する」

女子優勝 コザクラブJr大城菜々美主将(6年)「みんなで動いてしっかり声を出したりあきらめなかったりしたところが頑張って良かった」

”地域”で支え育てるハンドボール

また試合のみならずチームの枠を越えてのレクリエーションも行われました。大会を勝ち負けだけでなく子どもたちが交流しながらハンドボールを好きになって欲しいという指導者たちの思いがあります。

神里太 大会委員長「共通認識は小中高と(指導者が)連携しているが楽しくやることが大事。またその子たちが指導者になってこの地域に戻ってくるハンドボールを愛して楽しいから戻ってくる」

沖縄市出身の神里太さんは高校の教員でハンドボール指導の傍ら普及活動にも力を注いでいます。安慶田中学校時代に全国優勝またコザ高校では指導者がいなかった中で練習内容を自分たちで工夫し全国準優勝を経験しました。

神里太 大会委員長「良かったなと思っているのはその仲間が居たから全国でも上位に行けたし、きつい場合も励ましてくれるのは仲間たちこの素晴らしさを一番に生徒たちに教えたい」

「ハンドボールを好きになる」「仲間の大切さに気づく」この2つは好循環を生んでいます。この小学生大会では、中高生が運営の手助けをしています。みな小学生の時、大会に参加していたOBやOGです。

楽しんでハンドボールを続けた結果全国優勝を果たすチームも生まれました。大学生や社会人になっても公認審判員やコーチの資格を取って後輩たちの育成に関わる人材が育ってきています。

”地域”で支え育てるハンドボール

パーソナルトレーナー神里昂大さん「すごくハンドボールを楽しませてもらって。運営している自分の父(太さん)も含めてそうだが(指導者の)方々にハンドボールを教わってその人たちに恩返しを気持ちを持って関わっていけたらと・・」

建設会社の営業職平良圭さん「必ず結果がついてきた訳でもないし優勝した経験もそこまで無いがいろいろな人と関わることができて、交友関係が広がったのが一番良くて(ハンドボールを)やってきて良かったとか楽しかったと思うところ」

3年前には小中高校の指導者や保護者また応援してくれる地元企業や行政などとの連携を深めるためコザハンドボール協会が設立されました。

学校の枠を越えての強化に、指導者や練習場所が確保できずにハンドボール部がない学校をサポートして部を立ち上げる活動も行われています。

神里太 大会委員長「指導者の資格の1つとして審判も勉強する。またスパルタ式にならないように無理な練習にならないようにそういうこともしっかり勉強して公認コーチの資格を取るそれを身に着けて初めて大事な子どもたちを守っていく指導していく」

地域で子どもたちを支え、育てる取り組み。その活動と思いが草の根となりハンドボールの活性化にもつながっています。