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東京ではきょう過去最多の220人以上の感染が確認されるなど、新型コロナの2度目の流行が懸念されています。これを「第2波が来た」と見るのでしょうか?県立中部病院感染症内科の椎木創一(しいきそういち)医師に話を伺いました。   

県保健医療部・大城玲子部長「本日、7月8日、沖縄県において1名の新型コロナウイルスの感染症患者が発生しております」

きのう県内で69日ぶりに新型コロナへの感染者が確認されたことが明らかに。

中山市長「市民の皆さんは新たに不安を感じるところはあると思いますが」「(マスクの着用など)市民の皆さんのご協力をいただいて新たな感染の拡大を阻止していきたい」

石垣市に住む50代の女性の感染も明らかになり、1日で2人の感染者が確認されました。第2波の始まりなのか?

椎木医師「これが沖縄の中での流行の始まりだとか、そういう風に捉える必要は、ないと考えています。」「今回のケースについて言えば誰からどううつったかが明確になっている。特に県外で感染されたという事例だということでそういった意味では経済活動が始まっている中そういう中で、発生することは十分予想されていた。」

第2波の前ぶれ?椎木医師に聞く

新規感染者の発生は想定内だったと話す椎木医師ですが、懸念すべきことがあるといいます。

椎木医師「米軍の基地内での発生については、まだ情報が十分にない状況ですが、人数と発生の状況を考えるとかなり懸念される状況だと思います。」

椎木医師が懸念するのは、普天間基地内で(確認された)5人の感染者について。感染経路などは明らかになっていません。県はアメリカ軍基地内でついにクラスター、集団感染が発生した可能性があると危機感も募らせています。

椎木医師「基地の中の情報がなくても隣人として、皆さん一緒に暮らしているということもありますのでお互いできる範囲での情報交換をしながら、一緒に感染対策をしていくということが必要です。」

基地内や県内での新たな感染確認を受け玉城知事は、きのう予防策の徹底を呼びかけました。

玉城知事「県としては感染拡大防止、重症化の予防、県民生活への影響を最小 限にとどめるための対策に全庁的に取り組んでまいります」

県民生活への影響を最小限にとどめる、とした玉城知事ですが、これから先、県民一人一人が気を付けるべきこととは、、

椎木医師「ウイルスが入ってくるということがこれから先繰り返し起きるだろうということはわかった。大きな感染症の発生を防ぐという意味ではやはりクラスターといわれる。人数の多い塊(感染)を作らないことというのはとても重要です。」

第2波の前ぶれ?椎木医師に聞く

一方、今後新型コロナの感染が広がりを見せた際、医療現場は大丈夫なのでしょうか?

椎木医師「第2波に向けて言うのであれば、まず私たち医療者はどういうウイルスかかなり分かってきた。治療法も決定打ではないにしろいろんな知見が集まってきた。これはやはり第1波のときとは、全く違う状況なので、少ない人数の患者さんの発生に対しては十分対処できる経験も物も揃ってきたと思います。」

しかし、感染が大きくなると医療物資の不足や、医療従事者の疲弊につながると話す椎木医師。そうならないために必要なことは日々の習慣だといいます。

椎木医師「日頃の習慣のように起きたら顔を洗うとか、歯磨きをするとかそういう習慣のように感染対策の活動ということが自然にできる形になる。これにはどうしても時間はかかるとは思いますが、いずれそういう形になっていくことが地域を最終的に守ってくれる防壁になると思っています。」

第2波の前ぶれ?椎木医師に聞く