来年、戦後75年を迎えるのを前に沖縄戦を描いたドキュメンタリー映画が制作されました。全国に先駆け、来週沖縄で上映会が開かれます。この映画を手がけた監督に、この作品に込めた思いを私が聞いてきました。

映画「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」

沖縄戦体験者12人と、研究者8人の話をもとに凄惨な沖縄戦の実態を伝える映画です。この映画を制作したのがこれまで原発問題などを題材にした作品もてがけてきた映画監督・太田隆文さん。3年間に渡る取材の中で、沖縄戦を振り返ることはただ歴史を学ぶだけではないと感じたと言います。

太田隆文監督「これは過去を振り返るのでなく、今の日本を見つめること、将来の日本を見つめることにつながる。当時で言いますと兵士になって国を守ると教えられた。その中で見失ってしまうものが当時はたくさんあった。今もきっと何か忘れていること、気付かないことがあるんじゃないかということを考えるきっかけになる」

これは過去を振り返るのでなく、今の日本を見つめること、将来の日本を見つめることにつながる。

そしてこの映画を見て若い世代も大人も考えるべきことがあると語ります

太田隆文監督「取材をしていくと沖縄の若い人たちも沖縄戦について知らないことが多い。チビチリガマを荒らした子どもたちもここがそういう場所だとは知らなかったという。その時にある方が言ったのは、子どもたちが悪いんではない、それを教えなかった教育がいけないんだと。若い人には沖縄でこういう戦争があったんだと、とんでもない理不尽な戦争があったことを知ってもらうことがまず大事だと思います。(大人に対しては)あなたは今の子どもたちに何を伝えますかどういうことを教えますかということを受け止めてもらえるんじゃないかと」

この映画は、今月9日・10日那覇市のパレット市民劇場にて入場無料で上映されます。