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首里城で起きた火災から6日目です。三連休も明け、これまで入ることができなくなっていた首里城の一部施設が開館しました。

首里城スタッフ「はいたい、めんそーれ、ここから守礼門まで行けますよ~。」

火災が起きて以降、首里城公園は臨時休園していましたが、三連休が明けたきょうから、一部の施設を開園しました。

開館する施設は守礼門の手前にある「首里杜館(すいむいかん)」で、総合案内所やレストランなどがあり、駐車場ともつながっている場所です。また、駐車場も、これまで警察や消防の車両があって使えませんでしたが、きょうから利用できるようになっています。

ただ、正殿をはじめとする城郭内の区域は、警察と消防による実況見分が続いていることから、入場できないままになっています。

比嘉夏希記者「きょうから一部施設が一般開放され、守礼門手前にあるこちらの総合案内所や、首里杜館といった休憩施設が利用できるようになりました。ほんの少しですが、観光客や修学旅行生の姿が戻ってきました。」

施設の一部で営業を再開したことで、琉装を体験する観光客の姿も見られました。

首里城スタッフ「4、5日ずっと沈んでいると思うんで、今から頑張らないといけないという気持ち。」

東京から来た観光客「焼け残っている部分を見て焼けちゃったんだなと思いました。早く建て直ってほしいなって思います。そしたらまた来たいです。」

兵庫から来た観光客「心がすごい悲しい気持ちでいっぱいになりますよね。もう二度と(火災が)起きないような、立派な施設として復興してほしいなと思います。」

船越記者「現在、立ち入りが制限されている奉神門のすぐそばに来ています。奉神門の屋根は焼け落ち、火災から6日経った今もわずかに焦げ臭いにおいが残っています。」

県議団が首里城の火災現場を視察しました。

新垣清涼県議「正殿に何もない状態ですので、残念です、悲しいです、むなしいです。こういうことが起こらないような体制づくりをやっていくべきでしょうね。」

視察後、再建のためには与野党が結束する必要があるという認識を示しました。

総務企画委員長・渡久地修県議「防火体制について今わかっている範囲でお答えください。」

県議会の総務企画委員会では、防火対策が十分だったのかを検証しました。

土木建築部・宜保勝参事「防火、消防設備が消防法等の法令を満たしたものであり、これらの設備は十分であると認識しておりました。しかしながら、延焼を食い止められなかったことは事実であり、これからの設備が適切であったかどうかを検証し、再建計画に生かしていきたいと考えております。」

県側は、防火体制に問題はなかったという認識を示しました。

仲田弘毅県議「スプリンクラーがもし設置されておれば、あのような状況は起こらなかったというふうに僕自身は考えているわけですが。消防法によって云々の問題ではないと思うんですね。」

委員会で県側は、火元とみられる正殿には建物の内部に消火栓が6個、放水銃を4基水を噴射して幕をつくり火災を防ぐ「ドレンチャー」の吐き出し口74個を設置していたと説明しました。また、放水銃は当初5基あったものの、1基を取り除き代わりに消火栓を設置していました。

実況見分はきょうで5日目。警察や消防50人態勢で行われました。現場ではがれきの撤去作業がほぼ終わっています。きょうは実況見分に関係者が立ち合っていて、原因究明に向け本格的な調査が進んで行くものとみられます。