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死因を特定できず ジュゴンの解剖

4カ月前、今帰仁村で見つかったジュゴンの死骸の解剖が17日、行われましたが、死因の特定には至りませんでした。

環境省の職員「将来的な病理検査に耐えられるように丁寧に解剖を実施しました」

今年3月、今帰仁村の漁港で見つかった国の天然記念物”ジュゴン”

あらわになった痛々しい姿…死んだのは確認された3頭のうち古宇利島沖をすみかにしていた「メスの個体B」でした。

「個体B」は17年ほど前に子どもを産んだとみられ子育てする姿が度々確認されていました。

環境省の職員「体重が483㎏・体長が289㎝でございました」

「個体B」はなぜ死んでしまったのか?5時間を超える解剖の結果でしたが…

環境省の職員「脳部の腐敗が進んでいるなど死亡変性、死亡してからの時間が経っているということですね。今回、解剖による死因の確定ということはできませんでした」

死因の特定には至りませんでした。ただ、右の腹部や腸に傷が確認されたほか、体内から毒を持つエイのとげが見つかりました。一方で、ジュゴンの死をめぐっては辺野古の新基地建設工事による影響を懸念する声があがっていましたが…

環境省の職員「大きな船がぶつかって今回死亡に至ったということの可能性は低いということが考えられます」

大きな外傷や骨折は見られず作業船のような大型の船舶と衝突した可能性は低いと言います。

解剖を実施した国や県、今帰仁村では1週間をめどに解剖結果をまとめる予定で、胃の内容物や遺伝子の解析を行ってさらなる死因の調査を進めることにしています。