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大麻を所持していたなどとして、高校生を含む少年10人が摘発された事件は県民に大きな波紋を広げています。まちの若者たちに話を聞くと高校生の身近な所に、大麻があることが浮き彫りになりました。緊急リポートです。

県内の高校生が大麻の所持などで逮捕されたことを受け、PTA連合会など14の団体はきょう、「薬物乱用防止に係る緊急アピール」を発表。大麻や危険薬物の使用から青少年を守るため保護者や学校、地域が連携していくことを確認しました。

「薬物乱用防止に係る緊急アピール」を発表。

乱用すると、感情の起伏が激しくなったり、異常行動や思考力低下を引き起こすと言われる大麻。大人たちは危機感を募らせています。

県高校PTA連合会 宮城光秀会長「高校生の若者が大麻の恐ろしさを知らずに手を出してしまっている現状があるのかなと思います。」「薬物にしても飲酒喫煙にしても、地域がこれは本当によくないことだと強く認識して未成年者にそういういったものの使用を許さない雰囲気をもっと強く作って打ち出していく気運づくりが必要なのではないか。」

少年23人がかかわり、高校生5人を含む少年10人が摘発された今回の事件。大麻と若者をめぐる実態はどうなっているのか?QABでは本島南部と中部で、高校生や大学生にインタビューを実施しました。すると、衝撃的な答えが。

女子高生「美浜とかでもよくまわっているよと聞いたことある。先輩から、あの人やったみたいよって。」

大学生カップル「自分の高校の近くで大麻を配っているというのは聞いたことある。Q配っている?高2くらいの時、帰り道でトレーに入れて「試してみる?」みたいなかんじで配っていると噂で聞いたことあります。「怪しい人の配るものはとらないように」と高校側に言われたことはありました。」

男子高校生2人組「友達が大麻やっているって噂ありました。先輩経由?Q先輩からもらう?その先輩は、知り合いとか、エイサーの青年会とか(と聞く)」「買って、仲良くなって、それを転売してほしいと持ち掛けられる。Q最初は買って?最初は買うけど、仲良くなって、転売してほしいと言われる。半分分け前がもらえる。」「煙草の箱に隠し持っているって情報は聞いたことあります。」

麻を仕入れるためSNS上でいくつかのルートにアプローチ

大麻に関する情報や噂は、高校生や大学生の身近なところに飛び交っていたのです。県警が発表した6つの事件のうち、最も多くの少年らが関与した事件。この事件では、大麻を少年たちに売っていた高校生が、その大麻を仕入れるためSNS上でいくつかのルートにアプローチ。また、ネットの向こうにいる売人は大麻を雑誌に紛れ込ませて郵送していたことが明らかになっています。県警では大麻の購入先や、それぞれの入手経路を捜査していて、今後さらに摘発される少年は増える見通しです。

女子高生「同じ高校生として、沖縄県民としてとてもショックだと思いました。絶対に違法なことだと思うし、身体に害はあると思います。買えるとは思いますけど買いません。」

男子高生「大麻とかはあんまり自分に関係ないことと思ってたけど、高校生がつかまったって知って、結構自分の近くにもそういう問題があるんだなと思いました。」

専門学校生Q先輩に誘われても断る自信ある?「あります!」