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おととい、政府主催で行われた天皇陛下在位30年記念式典。両陛下が作られた歌が沖縄出身の歌手・三浦大知さんによって歌われましたが、この歌は天皇陛下と沖縄との、ある物語から生まれました。

天皇陛下在位30年式典 歌声の響 「琉歌」に込めた両陛下の思い

天皇陛下「即位から30年、こと多く過ぎた日々を振り返り、今日こうして国の内外の祝意に包まれ、このような日を迎えることを誠に感慨深く思います」

天皇陛下在位30年記念式典。この式典である歌が歌われました。

天皇陛下在位30年式典 歌声の響 「琉歌」に込めた両陛下の思い

三浦大知さん「だんじよかれよしの歌声の響 見送る笑顔 目にど残る」

「歌声の響」と題されたこの歌は、当時、皇太子だった陛下と美智子さまが初めて沖縄を訪問された際、訪れた国立ハンセン病療養所「沖縄愛楽園」での一コマが描かれています。

名護市にある「愛楽園」には、その時の記憶をとどめる写真が今も残されていました。当時はまだハンセン病への認識に誤りがあり、国による強制隔離が続き、差別や偏見にさらされていた時代。陛下は、病によって視力を失った人々にとって琉歌を読むのが生きがいだったことを知り、この時の歓迎のお返しとして、後日、琉歌を送りました。その琉歌に、皇后さまが曲をつけて生まれたのが「歌声の響」だったのです。

『だんじよかれよしの歌や湧上がたん ゆうな咲きゆる島 肝に残て』

天皇陛下在位30年式典 歌声の響 「琉歌」に込めた両陛下の思い