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シリーズでお送りしている「7人の知事」。復帰後これまでに誕生した歴代の知事7人が残した言葉や直面した課題をみつ、今の沖縄を考えます。きょうは6代目の知事、仲井眞弘多さんです。

7人の知事 6代目 仲井眞弘多

沖縄県6代目の知事、仲井眞弘多。前稲嶺県政の継承・発展を掲げ、基地問題についても、当初は国に対して沖縄の立場を主張する前政権のスタンスを踏襲。「沖縄21世紀ビジョン」を策定し、那覇空港第2滑走路の整備や鉄軌道構想を盛り込むなど、今の沖縄につながる重要な施策の礎を築きました。

しかし仲井眞さんもまた、基地問題に揺さぶられました。

鳩山元総理「最低でも県外移設が期待されると思っています」

普天間基地の移設は「最低でも県外」とした鳩山政権でしたが、県民の期待はあっけなく破られます。

7人の知事 6代目 仲井眞弘多

仲井眞さん「辺野古に移設するというのはきわめて大変遺憾だという点と、きわめて厳しいというのをお伝えするしかない」

さらに、日米両政府によるオスプレイの強行配備。

仲井眞さん「自分の頭に落ちて来る可能性があるものを、誰がわかりましたと言えますか」

7人の知事 6代目 仲井眞弘多

2013年3月、国は辺野古の埋め立てを申請。仲井眞さんは年も押し迫った12月、安倍総理との会談後に決断を下しました。

7人の知事 6代目 仲井眞弘多

仲井眞さん「基準に適合していると判断し、承認することと致しました。これが結論です」

辺野古のキャンプシュワブ沿岸部の埋め立てを承認。野党は辞職を求め、市民らは強く抗議しました。

久田記者「ふりかえるようなそぶりは見られません。至って平然とした表情です」

7人の知事 6代目 仲井眞弘多

仲井眞さん「承認は誤っていたか、誤っていないです。縷々申し上げているように、公有水面埋立法上の処理、法令に則った処理だということで、これを誤りというわけにはいきません」

2期8年を務めた仲井眞さん。公約に掲げた経済振興で手腕を見せた一方で、最後は拍手と怒号が飛び交う中、県庁をあとにしました。