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一球の重み 沖縄尚学

続いては「めざせ甲子園」きょうはこの夏の第4シード、沖縄尚学です。夏に挑む強豪校には、〝一球の重み〟を知った大黒柱とキャプテンの物語がありました。

これまであわせて13回の甲子園出場を誇る強豪・沖縄尚学。

秋には興南を破り、10年ぶり7度目の優勝。この春はベスト4と、結果を残し続けています。そして今、選手は熾烈なレギュラー争いを繰り広げています。

攻撃では、エースで4番の知念大成(ちねん・たいせい)をはじめ、右の強打者・普久原琳(ふくはら・りん)2年生の主砲・水谷留佳(みずたに・るか)などが調整を続けます。

めざせ甲子園!(5) 沖縄尚学

沖縄尚学2年水谷留佳選手「自分が打てば勝てると思っていて。自分がどれだけランナーをかえせるかが夏の勝負だと思っているので、しっかり自分の役割を果たしていきたい」

春以降、チームはけが人が続出。夏を勝ち続けるため〝崩れない守備〟をテーマに、控えメンバーの底上げを図ってきました。

〝かつてのエース〟として、〝チームの指導者〟として全国の頂点を知る比嘉公也監督は、その戦力をすべて3点と評価。今後の成長に期待します。〝投手力〟のカギを握っているのが。

沖縄尚学比嘉公也監督「やってもらわないといけない選手であることは間違いない。打ち取るところは打ち取って三振を狙えるところは狙うという本来のスタイルを全試合でできるようにサポートしていきたい」

めざせ甲子園!(5) 沖縄尚学

チームが誇る最速145キロの左腕、知念大成。

秋の決勝では、打線の中軸を担い、8安打1失点で完投。チームを優勝に導いた〝投打の要〟です。

沖縄尚学3年池間大智主将「大成が練習を引っ張ってくれているので、頼りがいのある存在なので助かっている」

チームが信頼を寄せる〝絶対的なエース〟には、忘れられない原点がありました。

沖縄尚学3年知念大成選手「自分の力の無さだったり、周りが見えていなかったというかすべてにおいて自分の甘さがあったと思う」

去年8月の新人大会準決勝・中部商業戦。試合をリードしていましたが、知念の投球で中部商業に逆転を許し、チームはベスト4にとどまりました。

そこで知ったのは〝一球の重み〟

めざせ甲子園!(5) 沖縄尚学

沖縄尚学3年知念大成選手「一球の甘さが結果につながっていたのでそういう点ではこの夏に向けて一球の重みを感じて取り組んできた」

沖縄尚学3年池間大智主将「一球くらい投げミスしてもいいやという考えがどこかにあったと思うのでそれが結果として負けにつながっているので」

強いリーダーシップを発揮し、部員72人の大所帯をまとめるキャプテン、池間大智(いけま・だいち)

沖縄尚学比嘉公也監督「チームリーダーとしてはここ数年では一番いいキャプテンでなないかと思うのでチーム(だけのことを考えずに)自分のことにも集中してこの夏暴れてほしい」

監督も認める〝強豪チームの屋台骨〟

己の投球と向き合い、練習に励むエースを支え続けました。

めざせ甲子園!(5) 沖縄尚学

沖縄尚学3年池間大智主将「思うピッチングができないときは1人で考え込むタイプなのでそこは何でも話していいぞと。自分がマスクをかぶって座っていたのでそこでも大成の力を引き出せなかった自分の責任もあったので」

一球の苦い経験から生まれたバッテリーの絆。気持ちは夏に向いています。

沖縄尚学3年池間大智主将「そこは1人の問題ではなくて二人三脚で上がっていかないといけないので」

沖縄尚学3年知念大成選手「池間がいなかったらここまで自分も成長できていないと思いますし池間がいたからこそ今の自分があると思うので、夏に向けてこれから2人で仕上げていきたい」

ともに悩み、支え合った選手たち。100回目の大会も〝勝ち続ける夏〟を目指します!

「絶対勝つぞ!おーし!」

めざせ甲子園!(5) 沖縄尚学