ふとどき者の犯行に打つ手がありません。名護市にある神社で「さい銭泥棒」が数年前から続いています。地域の人が頭を抱える被害の実態を取材しました。

悪質 神社で「さい銭泥棒」が頻発

名護の街並みや海を一望できる山の上にある「名護城公園」。毎年、正月や桜のシーズンには多くの人が訪れ、にぎわいも見せるのどかな雰囲気の観光スポットです。しかし、そこでは「ある事件」が地域の人たちを悩ませていました。

市民「わじわじーする」「腹立つよね、なんじゃこりゃって」「他の県のことだと思っていたけど、でも、地元でね…(起こるなんて)」「普通しないよね」「罰当たりだとは思うけれど…」「こういうことする前に、誰かに相談した方がいいんじゃないのかなって思うね…お金で悩んでいるんだったら」「こっちは神社で神のあれだから…、(さい銭を)あげはしても、こういう所から盗るというのは、まかり通らない」「怒り狂ってはいる。こういう所から盗るというのは…まともじゃないから、うん」

地域の人たちが怒りもあらわにしている事件…それは「さい銭泥棒」

石橋記者「長い階段を上った先にある神社で、多くの人の願いが込められたさい銭が度々盗まれていました」

名護城公園にある名護神社、5年ほど前からさい銭箱の鍵が壊される被害が続いています。さらに、3年前からさい銭が狙われるようになりました。神社を管理している地元の区長もさい銭泥棒に頭を抱えています。

名護市城区・宮里旭区長「(被害総額は)合計すると60〜70万円くらいになっているんじゃないかなという計算になっていますけど…。(さい銭泥棒を)しないでほしいですねもう十分盗ったでしょという気持ちですね」

さい銭は例年1年間で50万円ほど集まり、神社の補修など維持や管理にあてられてきました。被害が最も多かった年には月に1回の頻度でさい銭が盗まれていたといいます。

悪質 神社で「さい銭泥棒」が頻発

石橋記者「鍵を壊さないでとさい銭泥棒に注意をしましたが、効果はありませんでした」

名護市城区・宮里旭区長「たぶん、大きな金額があたった時に儲けられるなと思ったのかな。鍵が何回も壊されているので、それで溶接に変えようということで、業者に頼んで溶接していただいて…」

鍵が壊されるたびに大きなものに替えてきましたが、それでも犯行は続き、さい銭を取り出すための扉を溶接して閉じました。それでも、扉は工具を使ってこじ開けられたため、今では扉に鉄のふたをかぶせて、二重の溶接を施しています。

名護市城区・宮里旭区長「(業者に)溶接を切っていっただいて、さい銭を回収して、また溶接してもらっている。溶接代もばかにならないんですよね。1回盗られるとこっちも財政が大変なので」

悪質 神社で「さい銭泥棒」が頻発

宮里区長が週に2〜3回、神社の周りを見回りしてさい銭がある程度集まった頃合いを見ながら回収しています。一時は防犯カメラの設置も考えましたが、神社に電気が通っていないため有効な対策ができず、途方に暮れています。

名護市城区・宮里旭区長「(さい銭泥棒は)もう、罰当たりでね。何も感じてないんだなと思って。警察の方にも何回か被害届を出して、指紋を取ってもらったりもしているんですけど、やっぱり、警察側もなかなか犯人の特定につながらないというのもありまして、頭を抱えています」

イタチごっこ状態に陥っている名護神社のさい銭泥棒、誰が何のためにやっているのか、謎は深まるばかりです。