今、車社会の沖縄に欠かせないガソリンの値段が上昇を続けています。

ガソリン価格全国一高値の背景は

こちらのグラフをご覧ください。都道府県別のガソリンの店頭価格が並んでいますが、沖縄県内の価格は、最新のデータ、先月末の時点で、全国で最も高くなっていることがわかりました。

1リットルあたり139.4円。全国平均よりも、8円以上高くなっています。優遇税制がありながら、全国一の高値となった沖縄のガソリン価格。なぜこうなってしまったんでしょうか。

首里さん「きのうはリッターあたり116円で、2000円分、朝入れました。(Q夕方もいれた?)夕方もいれました。リッターあたり10円くらい上がってる感じはします」

軽トラックで配送の仕事をしている首里健一さん。きのうは1日に2回も給油。最近の燃料の値上がりが日々、懐を痛めているといいます。

ガソリン価格全国一高値の背景は

首里さん「1回入れると30リッター入れるので、毎日の積み重ねでいくと、やっぱり月あたり年あたりで考えるとやっぱりちょっと厳しい面があります」

こちらは、那覇市内のガソリンスタンド。今まで利用していたガソリンスタンドを変えて、こちらを初めて利用したという女性がいました。

給油した女性「姉から、ここのガソリンスタンドは安いよ、って紹介してもらって来ました。(Qちなみに今まではどうだったんですか?)近所のスタンドで給油してたんですけど、ここ最近値上がりしてるなと思ったんで。今まで月にかかった給油代金が、去年より、今年になって月3000円くらい変わった(上がった)」

ガソリン価格全国一高値の背景は

通常、ガソリン価格は、原料となる原油価格や、為替変動などで決まるものですが、県内での値上がりの要因はそれだけではありません。石油製品の県内シェア6割を占めていた南西石油がおととし4月、県内での精製を停止したことを発端に、業界の環境が大きく変化したのです。

有村商事有村社長「原油を運んでこちらで精製するという時代でさえ、本土と比べて各スタンドの仕入れ価格というのは決して安くはなかったというのが実態で、それを各スタンドの経営努力でできるだけ安く販売していたということなんです」

ガソリン価格全国一高値の背景は

県内で石油製品が精製されなくなった結果、軽油や灯油など、各石油製品を、それぞれ、県外からタンカーで輸送してこなければならなくなり、価格上昇の圧力となりました。

そこに追い打ちをかけたのが、石油元売り大手の経営統合です。

有村商事有村社長「石油精製がストップしたあとも、別の供給先もありますので、その競争上極端に価格が引き上げられるということはしばらくの間なかった、というのが実態なんですけども。特定の元売りのシェアが高まったということで、各スタンド同士の競争が成り立たなくなったというんですかね」

南西石油からの卸値が引き上げられた上に、そのライバル企業だった大手同士が合併した結果、スタンド同士で競争する理由が薄まり、値上げ傾向が続いているというのです。

とはいえ、1リッターあたり100円を切っていたあの頃の値段よもう一度、と願うのが消費者心理というもの。その可能性はあるのでしょうか。

ガソリン価格全国一高値の背景は

有村社長「なかなか難しいと思いますね、仕入れ値自体が高いということもあって、消費者が興味を引けるような、目の覚めるような安値というのが出せない状況で、スタンドとしては一生懸命利益を削って安値で出しているつもりが、消費者からみると高いという状況になって、それでは薄利多売が成立しませんので」