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空中給油訓練再開に県内の反応 専門家の声

オスプレイの空中給油訓練再開を一方的に通告したアメリカ軍。事故原因が究明されず、墜落から1カ月も経たない中での訓練が再開されることに怒りと不安の声です。

1月6日の朝、普天間基地ではオスプレイが相次いで飛び立ち、訓練に向かいました。アメリカ軍は取材に対し、「運用の安全上の理由から、飛行する日時などの詳細は開示できない」と回答しましたが、嘉手納基地では、給油ホースを出して訓練前の点検とみられる作業を行う空中給油機とオスプレイが確認されています。

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宜野湾市内では「原因がわからないまま再開っていうのは信じられない感じではありますね」と話す人や、また、「落ちてからは遅いと思うので早く(普天間基地が)無くなってほしいという思いはあります」という人、また、那覇市内では「反対だね、何も原因がはっきりさせないでさ、一方的に押しつけて。沖縄を馬鹿にし過ぎている」という声が聞かれました。

また、アメリカ軍の訓練に詳しい専門家は次のように指摘しました。

リムピースの頼和太郎編集長は「オスプレイが元々後方乱気流に弱い構造をしているというところがあるんで、元々オスプレイの空中給油というのは非常に綱渡り的なところがあると思うんですよ。構造的な問題がある以上は、飛躍的に安全になるとか、これで安全だとかそういうことはありえないと思いますね」と話し、また、アメリカ軍が再発防止策として挙げた、シミュレータ訓練などは、事故以前から行われているはずだと指摘。

再発防止策としては不十分で、事故の危険性は以前と何も変わらないと話していました。