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参院選リポ(3)「選択」 気になる暮らしへの政策は01

さて、今週はテーマ別に参院選の争点をお伝えしていますが、きょうのテーマは「暮らし」です。消費税の増税や子どもの貧困など、私たちの暮らしに深く関わる課題について、各候補はどのような政策を打ち出しているのでしょうか。

沖縄選挙区は定数1に対し、ご覧の3人が立候補しています。各候補の政策を見ていきましょう。

まずは消費税について。政府は来年4月に予定していた消費税率10%への引き上げを2019年10月まで延期すると発表しました。

暮らしへの当面の負担増は避けられる一方、1000兆円以上ある国の借金をどのように減らしていくのか。また、医療や介護といった社会保障制度をどう維持していくのか。課題は山積みです。

参院選リポ(3)「選択」 気になる暮らしへの政策は02

金城竜郎候補「私は沖縄においては消費税の特区、ゼロにする特区化を進めていきたいと思っております」

金城さんは、消費税ゼロパーセントの特区を沖縄につくり、消費と税収を増加させる仕組みをつくっていくと話します。

参院選リポ(3)「選択」 気になる暮らしへの政策は03

島尻安伊子候補「昨今の世界的な経済状況を鑑みた中で、10%への引き上げというのは棚上げしてですね。むしろもっと日本の経済を強くしていくと」

島尻さんは、アベノミクスを支持する立場です。

参院選リポ(3)「選択」 気になる暮らしへの政策は04

伊波洋一候補「消費税の延期は当然です。中止すべきです。企業の法人税だけを減らして、一般の国民には消費税を上げていく考え方は間違っていると思います」

伊波さんは消費税増税は先延ばしではなく、きっぱりと中止すべきだと主張しています。

ことし1月、衝撃的な数字が明らかになりました。県が実施した子どもの貧困に関する調査。その結果、県内の子どもの貧困率は29.9%と3人にひとりが貧困状態にあることがわかったのです。

全国平均と比べると、実にその差は2倍近く。待ったなしの状況です。

参院選リポ(3)「選択」 気になる暮らしへの政策は05

金城竜郎候補「教育納税という形でふるさと納税みたいなものですけど、税金をこういう形で目的税として納めていただくということですね。それを給食費の無料化にあてる」

金城さんは、ふるさと納税をモデルにした制度で財源をつくり、小中学校の給食費を無料にすると話しています。

参院選リポ(3)「選択」 気になる暮らしへの政策は06

島尻安伊子候補「この沖縄でつらい環境にある親御さんたちも含めて子どもがゼロになるように今後も頑張っていきたいと思います」

島尻さんは、貧困対策の支援員の増加や子どもの居場所づくりのほか、親の学び直しの支援を掲げています。

参院選リポ(3)「選択」 気になる暮らしへの政策は07

伊波洋一候補「この米軍基地の撤去と後利用を通して、沖縄の経済を回復させることが沖縄の貧困を解消し、子どもの貧困(解消)につながっていくと」

伊波さんは、基地の跡地利用で経済の活性化を目指すほか、就学援助を拡充し、学用品や給食費を無料にするとしています。

最後はTPPについて。

去年10月に大筋合意したTPP。消費者にとっては安い輸入品が増える一方、国内の生産者は外国との激しい競争を強いられることに。選挙後の国会での批准が焦点になっています。

参院選リポ(3)「選択」 気になる暮らしへの政策は08

金城竜郎候補「私はですね世界ですね競争ができる農業こういったものを日本は立ち上げていくべきだと考えております。」

金城さんは、TPPに参加し、生産者の国際競争力を高めていくべきとしています。

参院選リポ(3)「選択」 気になる暮らしへの政策は09

島尻安伊子候補「私といたしましても、しっかりと沖縄の農業を守っていくことはしっかりやっていきたいと考えています」

島尻さんも賛成の一方、沖縄の基幹作物であるサトウキビは聖域として守っていくと話します。

参院選リポ(3)「選択」 気になる暮らしへの政策は10

伊波洋一候補「このTPPというものは、私たちにとって大きな利益をもたらすどころか、大きな害をもたらしていくだろうと思いますので反対をしています。」

伊波さんは3人の中で唯一反対の立場。TPPは暮らしと経済を壊すとして、参加するべきではないと訴えています。日々の生活、そして私たちの未来を左右する暮らしの政策。7月10日の投開票に向け、各候補の政策をしっかり点検したいものです。