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農連市場では、再開発のため解体作業が始まっています。市場から移転する店の中に常連客が訪れる名物そば屋があります。この場所での店の最終日を取材しました。(1月31日午後10時)

多くの人でにぎわう老舗そば屋、丸安そば。農連市場の再開発で浮島通りに移転することになりこの場所での営業はこの日が最後。想定以上の客が訪れ夜には「麺」がなくり一時閉店です。そして2月1日午前3時丸安そば再オープン

2人組の男性は「ありがとうね、おばちゃん」「ありがとうございました、おばちゃん、ごちそうさまです」と声をかけていました。店の主、仲里悦雄(なかざと・えつお)さん。本土復帰の年に創業し44年目。24時間営業で夜になってもひっきりなしに客が訪れます。

店の主、仲里悦雄(なかざと・えつお)さん。本土復帰の年に創業し44年目。24時間営業で夜になってもひっきりなしに客が訪れます。

仲里悦雄さんは「疲れとかそんなのはないんですけど、ただ、やっぱり、最後のお客さんはどなたがいらっしゃるのかなって」と話します。

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午前5時ごろ、ほぼ毎日決まってこの時間に訪れる常連の長嶺さんです。長嶺徹さん「ここにあってこその丸安そばさんなんで、終わっちゃうというのは寂しいですですね」と言います。

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客足は途切れることなく、午前7時前、44年続いたこの場所での営業を終えました。仲里さんは「涙が出ますね…、自分なりに一生懸命頑張って来たという、その気持ちですね」料理に対してもお客さんに対しても、毎日、毎日が研究だと勉強だという気持ちでやってきたんです苦労もありましたし、喜びもありました、いろいろですね」と言います。

言葉少なに語るその表情は充実感にあふれていました。

常連の男性は「中学校とか高校とか近くの高校だったので、お昼時とかよく食べに来てました」別の男性は「やっぱり、夜(に来ること)が多いですかね、夜腹減ったなっていう時に多いですね」

そして他の男性、「お父さんかっこいいよね。毅然としてて、酔っ払いとかも多いんでそういう対応の見事さ」さらに他の男性は「1日が最後なの、(そうなんですよ)、これわからんかった」いつもおいしいそばありがとうですね」と話していました。